格闘技・プロレス

「今日が俺の新しい1ページ」ノア中嶋勝彦が杉浦貴を破り新王者に。AXIZがGHC2大王座を独占!

どら増田

2020.05.10

「豪さん!獲ったよ!」とGHCナショナルの奪還を欠場中の潮崎に向けて報告した中嶋。

 プロレスリング・ノアは5月9日、ノアTVマッチ『GHC NATIONAL CHAMPIONSHIP SUGIURA vs NAKAJIMA』をCSチャンネルのサムライTVと、公式動画配信サービスDDT UNIVERSEで中継した。

 メインイベントでは、3月28日に東京・後楽園ホールで行なわれたノアTVマッチで、田中稔の挑戦を退けたばかりのGHCナショナル王者、杉浦貴が中嶋勝彦の挑戦を受けた。

 その際、勝彦は「その赤くておいしいベルト、シンプルに獲りたいんですよね。挑戦表明させていただきます」と言い渡し、杉浦は誰もいない客席に「お客さんお客さん」と呼びかけた後、カメラ目線で「視聴者のみなさんいかがですか?」とマイクを向けて、「OKらしいぞ」と受諾した経緯がある。

 試合は杉浦が勝彦の左足に狙いを定めて、追い込んでいくが、勝彦は場外戦に持ち込むとステージで杉浦にダメージを与えていく。リングに戻ると勝彦は積極的に蹴り込んでいくが、杉浦のラリアットでコーナーにもたれかかってしまう。

「負けねぇぞ!」と己に言い聞かせる勝彦だが、杉浦はエルボーのラッシュ。さらに勝彦の蹴りをアンクルホールドで捕獲。勝機と見た杉浦はオリンピック予選スラムを決めるもカウントは2となる。

 続けて2発目を狙うも勝彦の右ハイキックが顔面にヒット。ダウンした杉浦にトラースキック3発からキックの乱れ打ち。必殺のヴァーティカルスパイクはフロントネックロックに捕らえられるも、強引に決めてカウント2。

 その後、勝彦は張り手合戦を制したのちにヒザ蹴り、ぶった斬りキックからヴァーティカルスパイクを決めてカウント3! 勝彦が第2代王者となった。

 今年1月5日の後楽園大会で、AXIZの相方である潮崎豪がGHCヘビー級王座を獲得しているため、今回の勝利により、AXIZがGHC2大王座の独占を成し遂げている。
 
 試合後、勝彦は「カメラそこ?来てよ!来て来て!」とリングサイドのカメラマンを呼び込むと、「獲ったら終わりじゃないよね。俺がGHCナショナル…赤いベルトを獲った。始まりだよ。GHCナショナルって誰でもいいんだよね?だから誰でも挑戦受けるよ。今日が俺の新しい1ページ、これからどんな2ページ目があるのか楽しみだね。これからも見逃すな!」とコメント。

 バックステージでは「(杉浦は)俺の壁というか毎回現れるよね。ありがたいですよ。(ベルトは)獲ったときから俺の一部だから一緒に変化するよ。むしろ俺と一緒に変化するのが楽しみなんじゃないの?いちばん言いたいのは豪さん!獲ったよ!」と欠場中の潮崎にエールを送ると最後は「これから創り上げて行くんでしょ?誰が?俺が!」と言い放ち控室に引き上げた。

◆プロレスリング・ノア◆
『GHC NATIONAL CHAMPIONSHIP SUGIURA vs NAKAJIMA』
5月9日
NOAH特設アリーナ(無観客試合)
▼GHCナショナル選手権試合
<王者>杉浦貴(28分58秒 体固め)中嶋勝彦<挑戦者>
※ ヴァーティカルスパイク
※初代王者5度目の防衛に失敗。勝彦が第2代王者となる

文●どら増田

【動画】乱れ打ちキックを杉浦にお見舞いする中嶋!
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【動画】乱れ打ちキックを杉浦にお見舞いする中嶋!