世界最大のプロレス団体WWEは５月11日（日本時間）、PPV 『マネー・イン・ザ・バンク2020』(MITB)で、史上初のWWE本社から行なわれたMITBラダーマッチを男女ともに世界配信した。

"王座に挑戦できる権利"を獲得するために、吊るされたブリーフケースを争奪する熱い試合、MITBラダーマッチ。今年は男女同時にWWE本社地上階からのスタートとなった。

　最初に姿を見せなかったアスカは、いきなり２階からダイブ攻撃して女子５人を蹴散らすと、その隙に１人エレベーターで移動し、屋上に吊るされているブリーフケース奪取を目指して、試合を有利に進めた。
　
　さらに最上階に到着したアスカは「どこにあるの？」と迷いながらも追いかけてくるシェイナ・ベイズラーにハイキックを決めると、ブリーフケースを吊るしたリングがある屋上に繋がる階段を駆け上がった。

　屋上ではアスカ、ナイア・ジャックス、レイシー・エバンスの３人による激しい争奪戦を展開。アスカはラダートップからレイシーをバックエルボーで叩き落すと、レイシーはそのまま下にいたナイアに激突して両者ダウン。

　１人残ったアスカは続けたが、男子MITBラダーマッチに出場していたキング・コービンがラダーを登ってきたところをアスカは蹴り落とし、吊るされたブリーフケースを奪取し、女子MITBラダーマッチを制した。この勝利でアスカはMs. MITBとしていつでもどこでも王座に挑戦できる権利を手に入れている。最後は独走状態だったアスカ、狙うはロウ女子王者のベッキー・リンチか？明日のロウに注目だ。
  　また、男子MITBラダーマッチは、トレーニングジム、廊下、会議室、食堂、ビンス・マクマホンの会長室と本社のいたるところで白熱の攻防が展開された。

　屋上のリングではオーティスがあまりの重さでラダーが壊れて登ることができないハプニングが発生。さらにAJスタイルズとキング・コービンがラダー上でブリーフケースの奪い合いを展開すると、突如現れたアライアスがギターショットでコービンを粉砕。その衝動でAJスタイルズがブリーフケースを落としてしまい、下にいたオーティスが幸運にもそのブリーフケースをキャッチして男子MITBラダー戦を制した。AJとコービンが納得するはずもなく、今後に遺恨を残す結末となった。

◆WWE◆
『マネー・イン・ザ・バンク2020』
2020年5月11日（日本時間）
アメリカ・コネチカット州スタンフォード WWE本社ビル（無観客試合）
▼MITB男子ラダーマッチ
○オーティス（ブリーフケース奪取）AJスタイルズ●
※オーティスが挑戦権利証獲得
※その他の出場選手は、ダニエル・ブライアン、キング・コービン、レイ・ミステリオ、アリスター・ブラック

▼MITB女子ラダーマッチ
○アスカ（ブリーフケース奪取）レイシー・エバンス●、ナイア・ジャックス●
※アスカが挑戦権利証獲得
※その他の出場選手は、シェイナ・ベイズラー、カーメラ、レイシー・エバンス、デイナ・ブルック

文●どら増田

【動画】アスカの「ビクトリー・ダイブ」はこちらから！