キックボクシング団体RISEは、6月10日、ABEMA格闘チャンネル2で緊急生会見を放送し、那須川天心が7月11日に都内某所で行なわれる無観客テレビマッチ「Cygames presents RISE on ABEMA」に出場、一般公募の相手（18歳以上の男子選手）と対戦すると発表した。免疫面を考慮し、計量は当日計量となる。なおジム、連盟・団体などと所属契約があったり、マネジメント契約または、委託などをしている選手は関係各所の承認と合意を得た上での応募を呼びかけた。

　ABEMAが独占放送し、全7試合がラインナップされた。無観客試合として行なわれる。天心の試合の体重は57～58kgを予定。ルールはRISEルール、3分3R、延長1R。7月11日に国内で試合を行なうことが条件となっており、海外在住の選手は該当から外れる。

　RISEの伊藤隆代表は「天心を食ってやる！という選手に期待している」とした上で、「実績、年齢、次世代を担う選手を選びたい。25歳ぐらいまでかな」と語り、「対戦相手がいない天心が、こういう企画をやるのが面白いと思う」。と、今回の対戦相手が"ポスト天心"になることを期待しているようだ。
  　那須川は４月11日、自身のツイッター（@TeppenTenshin）にて「夢で 菅田将暉さんと 試合してた　普通に負けたんだけどなんで？」とツイート。それを受け、４月13日のニッポン放送系列『菅田将暉のオールナイトニッポン（ANN）』で菅田がこのエピソードを取り上げた。そして4月20日の同番組に那須川のリモート出演が実現し、20分にわたりトークを繰り広げ菅田ANNリスナーの心を掴んでいる。

　出演後、菅田は那須川と連絡先を交換したことを明かしており、那須川はこの日の会見でも「いろんな人と話す機会が増えた。全てが進化した」と話す。「菅田さんは表現者、アーティストのトップ。僕も表現者、アーティストなので、その部分で感化されたところはありますね」と良い刺激を受けているようだ。

　実に7ヵ月ぶりとなる今回の試合は、今年初試合でもある。「僕は今の状況でも変わっていることはないんですけど、僕がやることで、試合ができるんだという安心感を与えたい」。那須川の格闘技を盛り上げたいという気持ちは全くブレていない。それは今後も変わらないだろう。

　RISEのナンバーシリーズ、6月26日の後楽園ホール大会は中止に。7月19日の後楽園大会のカードは開催予定。6月中旬に発表の模様だ。伊藤代表は「会場に入れる観客の数は、東京都のロードマップに合わせてやりたい。8月の後楽園、秋にはワールドシリーズもやります」と夏以降は新型コロナウイルスの状況を見極めながら興行を再開していく意向を示している。

　7.11TVマッチの全カードは次のとおり。

山口裕人　対　松本芳道
田丸辰　対　MASAKING
原口健飛　対　ヴィトー・トファネリ
鈴木真彦　対　ウィサンレック・MEIBUKAI
中村寛　対　？
白鳥大珠　対　？
那須川天心　対　？

　免疫面を考慮し、通常の階級より重い体重契約で試合を行なうとのこと。白鳥、中村の対戦相手は後日発表される予定だ。

文●どら増田

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