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格闘技・プロレス

“三沢光晴メモリアル”潮崎豪と齋藤彰俊がGHC戦!この日だから意味がある、ノア魂を感じる激戦に

どら増田

2020.06.15

三沢光春氏の命日の翌日に行なわれた潮崎(左)と彰俊(右)とのGHCヘビー級タイトルマッチは、あの時リングにいた2人だからこそ実現した熱い戦いとなった。

三沢光春氏の命日の翌日に行なわれた潮崎(左)と彰俊(右)とのGHCヘビー級タイトルマッチは、あの時リングにいた2人だからこそ実現した熱い戦いとなった。

 プロレスリング・ノアは6月14日、TVマッチ『NOAH “GO FORWARD”Day1』をノア特設アリーナからABEMAで中継した。

 2009年6月13日は、ノアの創設者である三沢光晴さんがリング禍により、亡くなったプロレス界にとって忘れられない日だ。あの日、GHCタッグチャンピオンだった齋藤彰俊は、バイソン・スミスさん(故人)とのタッグで、『グローバルタッグリーグ戦』優勝チームである三沢さんと潮崎豪の挑戦を受けた。あの頃、三沢さんが潮崎をパートナーに選んだ理由について「今の俺の仕事はシオを上げること」。と語っていたのをハッキリと覚えている。

 あれから11年が経ち、三沢さんの命日の翌日に、潮崎と彰俊によるGHCヘビー級のタイトルマッチが組まれたのは、2人も語っていたが「運命」なのかもしれない。三沢さんとスミスさんの思いを胸に2人はリングに上がった。

 ラリアットを封じたい彰俊は、潮崎の右腕に狙いを絞り、厳しい攻めを見せていく。顔が歪むほど悶絶する潮崎。エプロンから場外へ断崖式のジャーマンまで繰り出す彰俊だったが、負けられない潮崎は痛めた右腕でラリアットを打っていく。粘る彰俊は、スミスさんの必殺技、アイアンクロースラムから、三沢さんが最後に食らったバックドロップを潮崎に決める。これを耐えた潮崎は、三沢ばりのエルボー連打からローリングエルボー。さらにエメラルドフロージョンまで炸裂させた。最後は「立て!齋藤!」と叫んでから豪腕ラリアットを決めてカウント3となった。
 
 敗れた彰俊はマイクを握ると「シオ!ベルトはお前を選んだ。負けはしたけど…シオ!ありがとう!負けたけど、俺、次に進むよ。次どこかで接点があったらまた闘おう。お前、最高のチャンピオンだよ!」と、潮崎を称えると、2人は抱き合った。防衛に成功した潮崎は「齋藤さん!6月に、そしてこの日に、あなたと闘えたことを誇りに思います。魂感じました。ありがとうございました!」と語ると一礼した。

 最後は「ノアには魂のこもった闘いがあります。その魂を消さないようこのノアのリングは、これからもずっと動き続けていきます!このリングにはノアの選手、そしてこの潮崎豪がいる。I AM NOAH!」と叫び、テーマ曲が流れる中、潮崎は花道から退場していった。藤田和之に続いて激戦を制したことで、潮崎政権は当面続きそうな勢いだ。

 大会終了後、7.18東京・後楽園ホール大会が、有観客試合として開催することが発表された。次の防衛戦はファンの前で行なわれる。

◆プロレスリング・ノア◆
『NOAH “GO FORWARD”Day1』
2020年6月14日配信
ノア特設アリーナ(無観客試合)
▼GHCシングル選手権試合(60分1本勝負)
<王者>潮崎豪(29分22秒 片エビ固め)齋藤彰俊<挑戦者>
※豪腕ラリアット
※第33代王者が2度目の防衛に成功

文⚫︎どら増田

【動画】「シオ、ありがとう、俺次に進むよ」最高の戦いを終え、豪と彰俊に交わされた抱擁
 
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