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陸上・山縣亮太が10年以上コーチをつけていない理由を語る。ドキュメンタリーで密着

THE DIGEST編集部

2020.06.17

陸上短距離の山縣亮太が、10年以上コーチをつけていない

陸上短距離の山縣亮太が、10年以上コーチをつけていない"こだわり"ついて語った。(C)Getty Images

 6月16日、リオ五輪・陸上400mリレーで銀メダルを獲得した山縣亮太のドキュメンタリー番組、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀 逆境を、強さに変える~陸上選手・山縣亮太~』が放送された。

 番組では、これまで数々の怪我などの困難を乗り越え、その度に強くなってきた山縣に密着。東京五輪に向けた勝負のシーズンも、気胸や足首の故障などに見舞われ、さらにはコロナ禍…。誰もが逆境に立たされている今だからこそ、“ミスター逆境”である山縣がどう向き合っているのかを届けた。

 山縣は、10年以上自分流を貫きコーチを付けずに活動を続けている。現在、彼を支えているのは、マネージャーとトレーナーのみ。山縣は「一流のコーチの人たちの所に行きたいな、行った方がいいんじゃないか、その方が記録伸びるんじゃないかと思う自分もいる」と本音を漏らした。しかしコーチを付けることは「誰かが作り上げてきた理論を、僕の体で実践してるだけで、それで走って出た結果は自分のものなのか。これをぶらしちゃったら自分じゃなくなる」と自分流にこだわる理由を語った。

 昨年、山縣は日本選手権の直前に気胸が発覚し、止む無く欠場。それにより五輪の選考に関わる世界陸上の代表から漏れた。昨年を振り返り「オリンピックの前の年に、すごく自分だけが足踏みをしているような状態で、落ち込みはしたんですけど、心の中でそんな自分をどこかで変えたい」と思っていたことを明かした。
 
 東京五輪延期については「捉え方によっては、準備期間がより長くとれる」と考え、「悪いことばかりではないかな。とにかく目の前にあることに全力を尽くすだけ」と前を向く。

 番組の最後には、東京五輪が控える1年後について「自己ベスト出したい」と語り、続けて「前の自分よりも、もっと100メートルについて深く知れた時だと思っているので、そういう自分でありたいなと思っています」と、己と戦う山縣らしい陸上に対する哲学で締めくくっている。

構成●THE DIGEST編集部 

【PHOTO】安定感抜群の走りと甘いマスクで魅了!陸上短距離”山縣亮太”特集!
 
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