格闘技・プロレス

新日本NJC、永田裕志が因縁の鈴木みのるに勝利!ヤングライオン上村優也は、価値ある敗戦

どら増田

2020.06.18

互いに譲らない攻防を見せた鈴木(左)と、永田(右)。(C)新日本プロレス

 新日本プロレスは17日、32選手が参加しているトーナメント『ニュージャパンカップ2020』(NJC)の1回戦をCSテレ朝チャンネルで生中継、動画配信サービス新日本プロレスワールドで世界生配信した。

「昨日はプロレス再開を心から喜んだけど、今日は怒りと憎しみと闘志が思いっきり湧いた試合でしたね。鈴木みのる、いいじゃないですか。完璧に視野に入ったんじゃないか、俺は。プロレス王を名乗ろうが、俺にとってはいつまでも世界一性格の悪い男。世界一ぶちのめしがいのある男。明日の『ニュージャパンカップ』、1回戦で俺は全身全霊ぶつけるから、お前もかかってこい。そして、最後は俺が競り勝つ」

 永田裕志は、7年振りとなる鈴木みのるとのシングルを前に、このように語り、燃えていた。前哨戦を見る限り、みのるもやはり永田を目の前にするとムカムカしてしまう様子だった。プロレス入りする前から因縁があると言われている2人のカードは、過去に開催された1.4東京ドーム(2007年、2013年)大会でも多くの観客たちを熱狂させてきた。それはたとえ無観客試合でも変わらない。永田はガウンを新調する気合いの入りぶりだ。
 
 ゴングと同時に激しいエルボー合戦が繰り広げられ、途中から張り手合戦へと発展する。お互いに「コイツにだけは負けられない」。という気持ちが伝わる激戦となっていった。場外戦ではみのるが椅子を躊躇なく永田の腕に振り下ろす。永田の蹴り、みのるのサブミッション、そして再びエルボーや張り手の打ち合いと続いていくが、最後は永田がエクスプロイダーを決めると、スリーパーを狙いに来たみのるをそのままバックドロップホールドで投げ切り、3カウント。因縁の対決は永田に軍配が上がっている。

「いい刺激をくれたよ。鈴木は…」

バックステージで永田はそう語ると、9年振りとなるNJC優勝を誓った。みのるはノーコメント。次に2人が交わるのはいつになるのだろうか。