格闘技・プロレス

「俺についた悪いイメージを取り除きたい」“問題児”ネリがついに改心!? 打倒・井上尚弥へ真剣モード

THE DIGEST編集部

2020.07.16

8月1日に迎える約1年ぶりの試合に向けてネリがコメントを残した。(C) Getty Images

 ボクシング界の悪童は、ようやく心を改めたのかもしれない。

 現地時間8月1日にWBC世界スーパーバンタム級9位アーロン・アラメダ(メキシコ)との一戦に臨む前WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリ(メキシコ)が、米ボクシング専門メディア『Boxing Scene』のインタビューで、これまでの自身の愚行を振り返った。

 バンタム級&スーパーバンタム級での4団体統一という壮大な野望に掲げているネリだが、これまでに過去の度重なる体重超過など問題行動を繰り返してきた。

 2018年3月の山中慎介とのWBC世界バンタム級タイトルマッチで、前日計量での体重超過でタイトル剥奪されると、昨年11月の前IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)とのWBC世界バンタム級挑戦者決定戦では、前日計量で1ポンド(約450グラム)の体重超過を犯した。

 そのほかにも、ドーピング違反を犯しても悪びれない様子を見せるなど、すっかりダーティーなイメージが定着しているネリ。だが、今回のインタビューでは「俺は俺が犯したこれまでの過ちってものに気付いたんだ」と反省を口にした。

「とにかく今は俺に何ができるかを周囲に見せて、前に進むための時間はキャリアの中に十分にあると思っている。減量を成功させ、素晴らしい試合を見せる準備はできている」
 
 度重なる問題行動で、いよいよ瀬戸際に追い込まれたのか。これまでの怠慢な態度が嘘かのようなコメントを残したネリは、こうも続けている。

「ビッグファイトをすることで、自分についてしまった悪いイメージを取り除きたい。とにかく戦うのが待ち遠しいよ」

 ただ、ビッグマウスは相変わらずだ。最後に今後の展開について、「プロモーターと話し合って決めていく。最善を尽くすつもりだ」と語ったネリは、バンダム級のライバルとなる井上尚弥について言及した。

「俺はイノウエを6ラウンドあたりでKOできる。イノウエはパヤノとノニトを倒しただけだ」

 2階級での4団体完全制覇という大願を成就させるべく、いつになく真剣な受け答えをしたネリ。とにもかくにも、まずは、次戦の前日計量までにしっかりと身体を作ってくることが重要だ。

構成●THE DIGEST編集部