昨シーズンのフィギュアスケート女子 グランプリファイナルを制覇したアリョーナ・コストルナヤが、エテリ・トゥトベリーゼ氏との師弟関係を解消。2006年トリノ五輪金メダリストエフゲニー・プルシェンコ氏に師事することとなった経緯が明らかとなったと、ロシアメディア『RT』が報じている。
コストルナヤは、金メダルを獲得したGPファイナルのショートプログラムとトータルスコアで、世界最高得点を記録するなどの活躍が認められ、国際スケート連盟(ISU)の「年間スケーティング・アワード2020」で最優秀新人賞を受賞。アレクサンドラ・トゥルソワ、アンナ・シェルバコワとともに「ロシア3人娘」と呼ばれ、今、最も注目を集める選手の1人だ。
3人を昨シーズンまで指導し、同アワードで最優秀コーチ賞に輝いたのがトゥトベリーゼ氏だ。五輪メダリストのアリーナ・ザギトワ、エフゲニア・メドベージェワ、ユリア・リプニツカヤを輩出した名コーチとして知られているが、GPシリーズで2度の優勝とファイナル3位の結果を残したトゥルソワに続き、コストルナヤもプルシェンコ陣営へ移籍。2022年冬季北京五輪の表彰台候補をまた失う形となった。
トゥトベリーゼ氏は自身のSNS上で、交渉時にコストルナヤ側から"リンクを共有したくない選手のリスト"を渡されたと告白。「リプニツカヤが、メドベージェワと同じリンクで練習することを拒んだことがある。チームはすべての要望に応える努力をした。けれど、それはなんの解決にもならなかった。その後、今度はメドベージェワがザギトワと同じリンクでの練習を拒否することになった」「だから、チームは、(コストルナヤと)師弟関係を解消する決断をした」と説明した。
この移籍を知った多くのフィギュアファンは、「信じられない!」「納得いかないわ。でも、頑張って!」「コーチ変更は最悪の決断よ」「新コーチのお手並み拝見」「幸運を祈る」と、SNS上に驚きや、激励メッセージを投稿している。
また、ロシアのフィギュアスケート関係者からは、コストルナヤを「非常識」と非難してトゥトベリーゼ氏を擁護する声が上がる一方、大御所タチアナ・タラソワ氏は、「リストの存在を信じていない。コストルナヤはより多くの個人的な指導を求めているだけ。それが困難だったため移籍を決めた。北京五輪に向け、コーチ変更は今年がラストチャンスですから」と、同選手を擁護している。
成績を残せば自分のことを重点的に指導してほしいと願うのは、世界の頂点を目指すアスリートであれば、自然のなりゆきといえる。指導する選手たちが好成績を残す一方で、エリート集団ゆえに巻き起こるチームの亀裂、それによる離脱は避けられないことなのかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】コストルナヤとの師弟関係を解消を伝えるトゥトベリーゼのインスタはこちら
コストルナヤは、金メダルを獲得したGPファイナルのショートプログラムとトータルスコアで、世界最高得点を記録するなどの活躍が認められ、国際スケート連盟(ISU)の「年間スケーティング・アワード2020」で最優秀新人賞を受賞。アレクサンドラ・トゥルソワ、アンナ・シェルバコワとともに「ロシア3人娘」と呼ばれ、今、最も注目を集める選手の1人だ。
3人を昨シーズンまで指導し、同アワードで最優秀コーチ賞に輝いたのがトゥトベリーゼ氏だ。五輪メダリストのアリーナ・ザギトワ、エフゲニア・メドベージェワ、ユリア・リプニツカヤを輩出した名コーチとして知られているが、GPシリーズで2度の優勝とファイナル3位の結果を残したトゥルソワに続き、コストルナヤもプルシェンコ陣営へ移籍。2022年冬季北京五輪の表彰台候補をまた失う形となった。
トゥトベリーゼ氏は自身のSNS上で、交渉時にコストルナヤ側から"リンクを共有したくない選手のリスト"を渡されたと告白。「リプニツカヤが、メドベージェワと同じリンクで練習することを拒んだことがある。チームはすべての要望に応える努力をした。けれど、それはなんの解決にもならなかった。その後、今度はメドベージェワがザギトワと同じリンクでの練習を拒否することになった」「だから、チームは、(コストルナヤと)師弟関係を解消する決断をした」と説明した。
この移籍を知った多くのフィギュアファンは、「信じられない!」「納得いかないわ。でも、頑張って!」「コーチ変更は最悪の決断よ」「新コーチのお手並み拝見」「幸運を祈る」と、SNS上に驚きや、激励メッセージを投稿している。
また、ロシアのフィギュアスケート関係者からは、コストルナヤを「非常識」と非難してトゥトベリーゼ氏を擁護する声が上がる一方、大御所タチアナ・タラソワ氏は、「リストの存在を信じていない。コストルナヤはより多くの個人的な指導を求めているだけ。それが困難だったため移籍を決めた。北京五輪に向け、コーチ変更は今年がラストチャンスですから」と、同選手を擁護している。
成績を残せば自分のことを重点的に指導してほしいと願うのは、世界の頂点を目指すアスリートであれば、自然のなりゆきといえる。指導する選手たちが好成績を残す一方で、エリート集団ゆえに巻き起こるチームの亀裂、それによる離脱は避けられないことなのかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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