格闘技・プロレス

ノア・丸藤正道が、GHC前哨戦で潮崎豪からギブアップ勝ち「俺が獲るしかないだろ?」

どら増田

2020.08.05

 プロレスリング・ノアは旗揚げ20周年記念興行『DEPARTURE 2020 day1』を4日、東京・後楽園ホールで開催した。

 セミファイナルでは旗揚げ20周年記念試合として、丸藤正道&杉浦貴&小川良成と、潮崎豪&清宮海斗&鈴木鼓太郎と6人タッグで対戦した。ノアの20年の歴史を知る丸藤&杉浦&小川。紆余曲折を経て現在のノア象徴であるGHCのベルトを巻く潮崎と鼓太郎。そして自他ともに認めるノアの未来である清宮。プロレスリング・ノアの現在、過去、未来の全てが詰まったこの顔合わせは20周年の記念試合の名にふさわしいと言えるだろう。

 この試合は小川、杉浦、丸藤、鼓太郎、清宮、潮崎の順番で6選手が別入場。5日に後楽園で潮崎が保持しているGHCヘビー級王座に挑戦する丸藤は、この日も気合十分だ。先発は小川と鼓太郎のスティンガー同門対決で試合開始のゴング。

 鼓太郎は清宮にタッチすると、小川と注目の絡みが実現。8.10神奈川・横浜文化体育館大会での武藤敬司戦に向けて、小川を相手にグランドの最終確認をするような攻防を披露。小川もそんな清宮の気持ちに応えるかのようにテクニックで応戦していく。

 アマレス出身の杉浦相手にもグランドを仕掛けていく清宮。潮崎にタッチすると、杉浦は丸藤にタッチし、GHCヘビー級選手権試合の前哨戦に。2日の東京・新木場1stRING大会での前哨戦と同じく激しいチョップ合戦を繰り広げる。

 ノア版オールスター戦と言っても過言じゃないベスト・オブ・ベストな6人タッグマッチに場内は手拍子や拍手が鳴り止まない。最後は両軍入り乱れる中、潮崎と丸藤が一騎打ちのシチュエーションになり、豪腕ラリアットを狙った潮崎にキーホックを極めた丸藤がパーフェクトキーロックで捕獲する。潮崎はたまらずギブアップ。前哨戦は丸藤が直接勝利を収め、チャンピオンへ屈辱を味わせた。
 
 試合後、丸藤は倒れてる潮崎にベルトを持っていくと「潮崎!WE ARE REAL NOAHだ!明日、がっちりやろう。お前はその手で自信と、俺はこのノアで20年間築いてきたプライドを懸けて、試合しよう!」と叫んでリングを後に。

 バックステージで丸藤は「やっぱりリングに上がってからもそうだったけども、入場する時カーテンの裏で3人揃ったところで、なんか凄い感慨深いものがあった。小川さんも一言ね、『20年早かったな』なんて言ってくれてさ。そんな俺たちが今日この試合で負けるわけにはいかないでしょ」とメモリアルマッチのパートナーについて語ると「そして、タイトルマッチが決まっているのは俺だ。そしたら、俺が獲るしかないだろ?」とタイトル奪取を誓った。潮崎にとっては正念場の防衛戦になりそうだ。

◆プロレスリング・ノア◆
『DEPARTURE 2020 day1』
2020年8月4日
東京・後楽園ホール
▼プロレスリング・ノア20周年記念試合(60分1本勝負)
○丸藤正道&杉浦貴&小川良成(27分07秒 パーフェクトキーロック)潮崎豪●&清宮海斗&鈴木鼓太郎

文●どら増田

【画像】「三人で組めた事嬉しく思います」丸藤が杉浦、小川への感謝を言葉をツイッターに投稿
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