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“鉄棒専念“を宣言した内村航平は、東京五輪で金メダルを取れるのか?

矢内由美子

2020.08.16

内村は鉄棒に専念した理由を問われた時、「どうしても世界で一番を取りたい」と語っていた。(C)Getty Images

内村は鉄棒に専念した理由を問われた時、「どうしても世界で一番を取りたい」と語っていた。(C)Getty Images

 五輪の金メダル3個、銀メダル4個を持つ体操の内村航平(リンガーハット)が、種目別の鉄棒に絞って東京五輪を目指すと表明した。内村は東京五輪でメダルを取れるのか。そもそも出場権を手にすることはできるのか。

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 まず、東京五輪の出場人数を整理すると、日本はすでに団体総合の出場枠を獲得しており、ここには4人が出場する。さらに、来年5月までの国際大会の成績に応じて、最大であと2つの個人枠を加えることができる。強豪国である日本男子はこの2枠を追加できる見込みとされており、内村が狙っているのも、この個人枠での出場だ。

 日本が個人枠を確保した場合、それはどのように振り分けられるのか。条件は非常に複雑だが、内村の場合は、来春に行われる対象3大会(全日本個人総合選手権、NHK杯、全日本種目別選手権)での得点をポイント化して競う国内選考を勝ち抜くことが必要になる。
 
 国内選考のライバルは誰になりそうか。直接順位を争うことになるのは、自身の名のつくI難度の離れ技「ミヤチ」を持つ宮地秀享(茗渓クラブ)だろう。ただし、前述の通り、個人枠は最大で2。男子の種目は鉄棒を含めて全部で6つあり、他種目の選手のポイントを上回っている必要がある。つまり、直接競わない選手もライバルとなりうる。

 では、もろもろの条件をクリアして、晴れて代表権を勝ち取ったあかつきにはどうだろうか。結論から述べると、15年世界選手権種目別金メダルを獲ったことが示すように、内村は十分に金メダルを狙える位置にいる。しかもそのときは団体総合予選、団体決勝、個人総合決勝で計18演技を行った後の疲労した体で金メダルを獲っている。

 そもそも、日本での国内選考をクリアする方が、条件は複雑でハードルも高い。しかし、ひとたび五輪の代表権を得れば、予選で上位8位以内に入ることと、8人による決勝できっちりと演技をするのみである。内村の実力なら、落下さえなければ予選通過はほぼ確実だ。
 

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