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ゴルフ

2戦連続で予選落ちの渋野日向子に、全英女子オープン連覇の目はあるのか?

山西英希

2020.08.19

ツアー再開後は2大会連続予選落ちと不安材料も多い渋野。昨年大会の覇者として全英連覇に臨む。(C)Getty Images

ツアー再開後は2大会連続予選落ちと不安材料も多い渋野。昨年大会の覇者として全英連覇に臨む。(C)Getty Images

 いよいよ女子ゴルフの海外メジャー今季第1戦「AIG女子オープン(全英女子オープン)」が20日から開幕する。注目は、昨年の同大会で42年ぶりにメジャー優勝を飾った渋野日向子だ。「2連覇できるのは私しかいない。かなり楽しみ」と自身が語っていたように、今年も優勝すれば、日本人としては史上初の海外メジャー連覇を達成することになる。そうなれば、新型コロナの影響で閉塞感の強い日本のゴルフ界に、昨年以上のHOTな話題を提供するのは間違いない。ぜひとも大会連覇を実現してほしいところだが、はたしてその可能性はどこまであるのだろうか。

【シブコPHOTO】笑顔弾ける渋野日向子の厳選ショット!プロテスト時の貴重な一枚も

 残念ながら、連覇への不安材料を挙げるとしたらキリがない。何しろ今季の女子ツアーは国内に限らず、軒並み中止の憂き目にあっていることで、何をやるにしても実践する場が少な過ぎた。渋野にしても現在までに出場したのは、国内女子ツアーの開幕戦「アース・モンダミンカップ」と先週開催された「ASIスコットランド女子オープン」の2試合しかない。どちらも予選落ちしたため、試合でのラウンド数は実質4ラウンドだ。普通に考えれば、ゴルフ勘を取り戻すのはかなり難しい現状といえる。
 
 また、昨年はイギリスでも内陸にあるウォーバーンGCが会場となったが、今年はリンクスのロイヤルトルゥーンGCが会場になる。リンクスといえば、海岸沿いにあるコースで、海からの風が吹きすさび、天候がクルクルと変わるのが特徴だ。レイアウト的にも日本の河川敷コースのようにフラットなホールが続き、しかもホールをセパレートする林がなく、どこへ向かって打てばいいのか分かりにくい。

 特に、今回のように無観客で行われるとそれが顕著になる。コース内にはヒースと呼ばれる低木と小さいながらアゴの高いポットバンカーが待ち受けるが、どちらも脱出は難しく、アンプレヤブルを宣言したり、後方へ出す選手が珍しくない。渋野にとって初めてのリンクスでの開催だった「スコットランド女子オープン」では、「ポットバンカーに入ったら出すだけでしたし、ラフに入ったらどこに飛んで行くか分からない状態でした」と早速その洗礼を受けていた。
 

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