格闘技・プロレス

新日本 高橋ヒロムはジュニア王座防衛ならず、棚橋弘至&飯伏幸太の不協和音は解消されたか?

THE DIGEST編集部

2020.08.30

ジュニア王座をかけて闘った石森(左)とヒロム(右)(C)新日本プロレス

 夏の終わり、新日本プロレスの祭典『D4DJ Groovy Mix Presents SUMMER STRUGGLE in JINGU』が29日、東京・神宮球場にて開催された。 
 
 第1試合のスペシャルシングルマッチでは、金丸義信がマスター・ワトに勝利。続く2試合目、オカダ・カズチカ提案の『KOPW 2020 決定戦4WAYマッチ』では、矢野通のオカダに対する急所攻撃からの横入り式エビ固めで、あっけない幕切れとなり、初代王者を手にする。

【PHOTO】新日本プロレス『KOPW 2020』決定戦4WAYマッチ 初代王者は矢野通に!

『NEVER無差別級選手権試合』では4度目の防衛戦となる鷹木信悟が、鈴木みのると対戦。エルボーや頭突きの応酬から、不敵なオーラを放つみのるが圧巻の強さを見せ、第30代王者を手に入れた。

 試合後みのるは「ロスインゴなんてチャラチャラしたやつしかいねーのかと思ったら、ちゃんと喧嘩できるじゃねーか」と鷹木を認めつつ、「おまえの力じゃ俺の首は獲れねえ。俺とおまえじゃ歩いている場所も違う、道も違う。位置も違ければ高さも違う! 」と格の違いを強調した。

 ジュニア王者、高橋ヒロムが『IWGPジュニアヘビー級選手権試合』の2度目の防衛をかけ、バレットクラブの石森太二と対戦した。

 エルボーの打ち合いから始まったこの試合、2人のスピードが炸裂する技の応酬を見せる。終盤、ヒロムはTIME BOMBで試合を終わらせにかかるが、逃れた石森が逆転し、痛めている左肩を執拗に攻撃、たまらずタップアウトしたヒロムが敗北を喫する。これで石森がジュニアの新王者となった。石森は、「勝負の世界はそんな甘くない。ヒロムきゅんはデッカい夢を、そればっかり追ってないで、もっと地道な現実を見ないとな」とヘビー級を倒す目標を立てたヒロムをあざ笑った。
 
『IWGPタッグ選手権試合』では、ザック・セイバーJr.&タイチが持つベルトの奪還をかけ、飯伏幸太&棚橋弘至が挑む。飯伏と棚橋は不協和音を見せつつも、再び関係を修復し、この試合に挑んだ。

 終始優勢に試合を進める飯伏と棚橋。タイチとザックにゴールデンブレイドで攻撃し、ザックにハイフライフローで仕留めにかかったが、これを交わされると一瞬にして形成逆転。ザックメフィストからのエビ固めで、棚橋から3カウントを奪った。