ゴルフ

“黄金世代”田中瑞希が、今季ベスト「66」で初日を終え、「パー5すべてバーディを…」と好調の要因を明かす!

山西英希

2020.09.04

初優勝を狙う田中瑞希が、「66」の好スコアで回り、首位と1打差の単独2位につけている。(C)Getty Images

 国内女子ツアー第4戦「ゴルフ5レディス」初日、途中雷雨接近のため2時間16分の中断があったものの全員がホールアウト。荒天を予想し、スタートを30分早めたことが功を奏した。そんな状況の中、7バーディ、1ボギーの66で回り、首位と1打差の単独2位につけたのが田中瑞希だ。

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 田中といえば、今季の開幕戦となった「アース・モンダミンカップ」で最終日を首位でスタートしながら、スコアを伸ばせず3位タイに終わった苦い経験を持つ。「あのときは最終ホールで2・5メートルのバーディパットを打つまで優勝賞金4320万円のことしか頭の中にありませんでした(笑)」と振り返る。その前年に約1100万円しか稼いでいなかった田中にしてみれば、まさに大金であり、ツアーを転戦する費用などを考えれば魅力的な金額だった。惜しくもバーディパットはカップの右へ外してしまい、プレーオフには残れなかったため、目の前にあった大金を手にすることはできなかったが、思わぬ副産物が舞い込んだ。
 
「あの試合はインターネット中継されていたんですけど、それをニトリの会長さん(似鳥昭雄氏)が観て下さったらしくて、そこから声を掛けて頂き、所属契約に至りました」と田中。詳しい契約内容は非公表だが、プロになって初めての所属契約を結べたのはいろんな意味で大きい。転戦費用はもちろん、トーナメントに優勝すればボーナスも期待できる。企業の広告塔として露出も多くなるだろう。先週のニトリレディスでは早速シャツの肩、キャップ、キャディバッグに同社のロゴが入っていた。

 所属プロになれば当然活躍が期待されるし、結果を出さなければという責任感も生まれる。初戦以降は予選落ち、50位タイと今一つ結果を残していなかったが、今大会では8ラウンドぶりに60台をマーク。しかも、66は今季のベストスコアでもある。