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セリエA石川祐希が流暢なイタリア語で入団会見。ピアッツア監督も「チームが求めていた存在」と期待

THE DIGEST編集部

2020.09.05

流暢なイタリア語で入団会見を行なった石川。(C)Getty Images

 現地4日、世界トップクラスのバレーボールリーグ、イタリアセリエAのアリアンツ・パワーバレー・ミラノが、男子日本代表のエース、石川祐希の入団会見を行なった。

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 会見は、新型コロナウイルス感染拡大防止に配慮して、ミラノのシンボル、ドゥオーモを一望できるマリオ レストランのオープンテラスで行なわれ、オンライン配信された。石川は、右胸にクラブのエンブレムを配したブルーのポロシャツ姿で、ルーチョ・フサロ会長とロベルト・ピアッツア監督とともに登場した。

 冒頭、フサロ会長は、石川の4連続ポイントでパドヴァがミラノを下した昨シーズンの試合で、同選手に強い関心を持ったとコメント。後日、訪日した際に東京で石川の巨大ポスターを目にし、母国開催の五輪で大きな期待を集めるトッププレーヤーであることを強く認識したという。

 同会長から、「ユウキは、パーフェクトなイタリア語を話しますから」と、マイクを渡された石川は、まず、「ミラノの一員になれたことを幸せに思っている。(会長が)パドヴァ時代のことに触れてくださったが、今はミラノの選手。チームのために全力を尽くします」とコメント。
 
 イタリアでも知られる日本ファンからの熱烈な応援について、「いつも感動させられ、とてもうれしく思っている。チームのため、さらにファンのためにも力を出し切りたい」と述べた。合流して間もないチームの様子については、「選手たちは皆、親切で、コーチ陣も素晴らしい。モデナ時代に一緒だったマッテオ・ピアノ(センター)と再びチームメートになれ、大変うれしく思っている」と語った。

 同席したピアッツア監督は石川について、高い技術を持ち、コミュニケーション能力にも長けていると称賛。「他のポジションの選手たちと問題なく意思疎通ができ、常に落ち着いている。まさに、チームが求めていた存在。退団した選手の穴を埋めてくれるはず」とコメントしており、すでに信頼を勝ち取っている模様。同監督は連日のテストマッチで、石川を先発起用している。

 公式戦初戦となる9月13日のコッパイタリア、ヴェローナ戦を控え、石川は、「フィジカル面の感覚も戻ってきている」と好調な様子。「チームにとって素晴らしいシーズンになることを期待している。この状況下で心配もあるが、チーム皆で対応していく。まずはリーグ戦とコッパイタリアで、チーム共々良いスタートを切ることが大切だと思っている」と、今シーズンへの抱負を述べた。
 

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