格闘技・プロレス

「我々は“モンスター”から逃げない」井上尚弥のラスベガスでのV4戦決定!マロニー陣営はタイトル奪取に意気込む

THE DIGEST編集部

2020.09.09

井上にとってドネア戦以来1年ぶりの試合に臨むことが決定した。 (C) Getty Images

 現地時間9月8日、ボクシングの米興行大手のトップランク社は、プロモート契約を結ぶWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)が、10月31日にアメリカ・ラスベガスにある「MGMグランド」でWBO同級1位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)と対戦することを発表した。

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 井上にとっては約1年ぶりの試合だ。昨年11月のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝で、元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)に判定勝ちを収めた"モンスター"は、今年4月25日にWBO王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)との3団体統一戦を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で延期になり、次戦の行方に注目が集まっていた。

「(WBA正規王座は)4度目の世界バンタム級タイトルの防衛戦となる」としたトップランク社の発表によれば、今回のマロニー戦は、井上が保持する2団体のベルトを懸けた試合になるという。

 対戦相手にも不足はない。現在29歳のマロニーは、2018年10月のWBSS初戦で前IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に判定負けしたのがプロ唯一の黒星で、通算22戦21勝(18KO)を挙げている猛者だ。
 
 マロニー側も今回の井上との待望の王座戦実現に歓喜している。現地9月2日に米スポーツ専門局『ESPN』の取材に応じていたマネージャーのトニー・トルジ氏は、「カシメロ陣営に感謝したい。我々は"モンスター"から逃げずに戦いにいく」と皮肉交じりに意気込んでいる。

「イノウエとの試合はすべてのタイトルをかけた闘いになる。モロニーは完璧なファイターだ。彼らは毎日ジムにいる。ハングリーだし、あらゆることを吸収して、生きるためにボクシングをしている。男(大物)になるためには、男(大物)を倒せ(プロレスラーのリック・フレアーの名言)、だ。やるしかない」

 ハロウィンに初のラスベガス上陸を果たす井上。全世界注目のビッグマッチでの"モンスター"の戦いから目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部
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