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ゴルフ

「快調な前半」と「停滞の後半」に見る渋野日向子の現状。飛距離は出ているが…

山西英希

2020.09.19

前半は3連続バーディなどでスコアを伸ばしたものの、後半は11番パー4ではボギー、15番パー4ではダブルボギーを叩いた。(C)Getty Images

前半は3連続バーディなどでスコアを伸ばしたものの、後半は11番パー4ではボギー、15番パー4ではダブルボギーを叩いた。(C)Getty Images

 渋野日向子にとって、今季海外4戦目となったLPGAツアー『キャンピア ポートランドクラシック』。初日は日没による競技順延のため、17ホールでラウンドを終了。1アンダーの暫定39位タイにつけている。

【シブコPHOTO】笑顔弾ける渋野日向子の厳選ショット!プロテスト時の貴重な一枚も

 米国西部で拡大する山火事による大気汚染の影響で3日間競技に短縮された今大会。プロアマ戦も中止となり、大会前の練習はわずかに1ラウンドしかできない状態で本戦を向かえた渋野。「練習はできませんでしたが、気持ちの切り替えとリフレッシュはできました」と、前週開催された『ANAインスピレーション』最終日に78と崩れたショックも多少は薄れたようだ。
 
 それを証明するかのように、この日の前半は快調にスコアを伸ばしていく。3番パー4で2.5メートルを沈めて最初のバーディを奪うと、5番から3連続バーディを奪い、一気に4アンダーまでスコアを伸ばす。「過去の大会では、スコアの伸ばし合いになっているので、フェアウェイキープとパーオンを増やして、攻めのゴルフができればいいですね」と語っていたが、前半はフェアウェイを一度も外さなかった。そのおかげで2つあったパー5では2オンに成功。どちらも2パットで楽にバーディを奪う。6番パー4ではピンをデッドに狙うあまり、グリーン奥のラフに打ち込む場面も。ピンまで約10ヤードと距離がない分、難しいアプローチとなったが、58度のウェッジで手前のカラーにボールを落とし、そのまま転がってカップインさせるスーパーショットを披露した。

 本来ならその勢いに乗って後半もスコアを伸ばしたいところだが、思うようにいかないのが、今の渋野だ。11番パー4ではボギー、15番パー4ではダブルボギーを叩く。どちらもティショットで3番ウッドを手にしたものの、右のラフへ打ち込んでしまい、一度フェアウェイに出すことを選択。100ヤード前後の距離からの第3打は11番ではピン手前10メートルにしか乗らず、15番ではグリーン奥のラフに打ち込んだ。この辺りの微妙な距離感をコントロールできないところが課題なのかもしれない。
 

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