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ゴルフ

「すごいお腹が痛くて…」原英莉花を襲ったトラブルが“怪我の功名“に。首位4打差の3位タイは優勝争いの圏内だ

山西英希

2020.10.02

「1日5つ潜るのが今週の目標だったので、後半のプレーはもったいないし、心残りですね」と残念そうな表情を浮かべた原。それでもこの日はパー3を除く14ホールすべてでフェアウェイをキープ。ドライバーショットの方向性が課題だった原にしてみれば、大きな自信となったはずだ。昨年の同大会では、2日目を終えて5位タイと好位置につけながら、ぎっくり腰に見舞われ、残り2日間でスコアを崩し、52位タイに終わった苦い思い出もある。もちろん、その借りを返すことは忘れていないが、「今年は体調を管理して、ゆっくりプレーしたいです」と無理をしない方針だ。

 それにしても、朝の腹痛は何が原因だったのだろうか。「昨日も生モノは食べてないんです。私は生ガキが大好きですけど、すごい我慢してるんですよ。それなのにどうして?」と、本人も疑問のままだ。ただ、余計な力が抜けて、ドライバーショットが曲がらなかった可能性も否めない。原にしれみればとんだ災難だったかもしれないが、ケガの功名だと思うしかないだろう。
 
 今季はトップテン入りが2回あるものの、優勝争いは一度もない。同じ黄金世代の小祝さくらがツアー2勝目を飾り、ジャンボ軍団の後輩である笹生優花もツアー2勝目を挙げている。「今は苦しいけど、自信を持てるように上位争いをたくさんして、チャンスがきたら勝負をかけたい」と心の内を語るが、残り3日間で少しでもチャンスに近づきたいところだ。

文●山西英希
著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。

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