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解説者も思わず「ブラボー!」石川祐希が19得点と奮闘するも、ミラノはヴァレンティアに1-3で敗退

THE DIGEST編集部

2020.10.09

この日19得点をマークした石川だが、チームは敗れた。(C)Powervolley Milano

この日19得点をマークした石川だが、チームは敗れた。(C)Powervolley Milano

 現地7日、イタリアの男子バレーボール セリエA第3節が行なわれ、日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノがホームで、トンノ・カッリポ・カラブリア・ヴィボヴァレンティアに、(19-25、25-23、25-27、20-25) スコア1-3で敗れ、今シーズン初黒星を喫した。

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 リーグ開幕から2連勝中のミラノ。一方で、ヴィボヴァレンティアは、強豪ペルージャとモデナに相次いで敗れ、なんとかして勝ち点が欲しいところ。9月に行なわれたコッパイタリア グループリーグ第2戦の対戦では、石川の14得点などでミラノが3-1で勝利を収めた。

 第1セット、ミラノはヴィボヴァレンティアのパワフルな攻撃に押され、なかなかポイントが取れない。流れを打開しようと4-10で2枚替えを試みるが、さらに点差は広がる。バックアタックかと思われた空中姿勢から、技ありのトスを上げて得点に絡むなど、石川の奮闘でミラノは相手のセットポイントを4度しのぐも、19-25でこのセットを落とした。

 石川のサービスエースで始まった第2セットは、ミラノが終盤まで試合をリードする。ブロックアウトを巧みに狙った石川のアタックが次々と決まると、解説者も思わず「ブラボー!」と絶叫。終盤、20-20の同点となりひやりとさせられたミラノだったが、25-23で逃げ切り、スコア1-1とした。
 
 第3セット序盤から5点ビハインドを負ったミラノは、石川のブロックポイントや超インナースパイクで追い上げ、逆転に成功する。ところが、23-19から相手が猛攻を開始すると突然の失速。ミラノは4度のセットポイントをものにできず、まさかの逆転でセットを落とした。これが尾を引いてか、ミラノは、続く第4セットもリズムを取り戻せない。攻撃で決定力を欠き、さらにサーブミスが重なり終盤に4連続失点。18-25でこのセットも奪われて勝利を逃した。

 この試合で、石川はチーム断トツの19得点(サーブ1、ブロック1を含む)記録。両チーム全体で2位につけるパフォーマンスで、悔しい結果の中でもしっかりと存在感を示した。

 ミラノは、日本時間10月12日午前1時開始予定の第4節で、4強の一角、レオシューズ・モデナと敵地で対戦する。プレーオフ常連の強敵モデナだが、ミラノにとって好材料も。勝利を収め石川がMVPに輝いた第2節の対戦相手、ヴェロバレー・モンツァにモデナは開幕戦で敗れている。

 ミッドウィーク開催でハードスケジュールが続くが、今節の敗戦を払拭すべく、石川がチームとともに奮起してくれることを期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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