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石川祐希、MVP獲得に「僕へのものではなく、チームに贈られたもの」とイタリア語でコメント

THE DIGEST編集部

2020.10.05

リーグ2戦目で早くもMVPを獲得した石川。今後約2週間で4試合を消化するハードスケジュールが待ち受けている。(C)Lega Pallavolo Serie A

リーグ2戦目で早くもMVPを獲得した石川。今後約2週間で4試合を消化するハードスケジュールが待ち受けている。(C)Lega Pallavolo Serie A

 バレーボール男子日本代表の石川祐希が、所属するパワーバレー・ミラノがリーグ2連勝を挙げたセリエA第2節の試合直後に、イタリア語でインタビューに応えた。

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 現地3日、ミラノは、ヴェロバレー・モンツァを3-1で下し、ダービー戦に勝利。この試合でチーム最多の17得点を挙げた石川は、今シーズンのリーグ戦で自身初となるMVP(試合ごとに決まるマンオブザマッチ)に輝いた。

 石川は、難しい試合となったダービーを制し、目標であった重要な勝ち点「3」を手にしたことについて、「この勝利にとても満足しています。今シーズンは容易でなく、厳しいことがあるかと思います。でも、チームは今週、この対戦に向けて万全の準備をしていたので、この勝利をとてもうれしく思っています」とコメント。第1セットで、レセプションにやや苦労した石川だったが、第2セット以降はしっかりと修正。試合が進むにつれ、調子を上げたところはさすがだった。

 試合のパフォーマンスについては、「チーム全員が良いパフォーマンスをし、僕自身もよいプレーをしたと思います」と述べつつ、MVP獲得については、「このMVPは僕へのものではなく、チームに贈られたものです」ときっぱり。インタビューを行なった記者は、勝敗を左右する場面では常に要となる選手であり、ミラノのチームバレーに不可欠な存在と、日本のエースを高く評価したが、石川は、チームを第一に考える姿勢を崩さなかった。
 
 10月18日まで、約2週間で4試合を消化することになるリーグ戦。待ち受けるハードスケジュールについて、「3~4日毎に試合があるのでフィジカル面の負担を想定しています。チームは(この状況を)乗り切れると信じています」と力強く語った石川。先日の記者会見で言葉にしていたチームの団結力が、難局を乗り越えることを可能にするはずと自信を見せた。

 日本時間8日に予定されている次戦で、トンノ・カッリポ・カラブリア・ヴィボヴァレンティアとホームで対戦するミラノ。石川は、「チームにとって、とても重要な試合になりますが、今日のダービーを好調に戦うことができたので、ミラノはまた良いパフォーマンスを見せることが可能だと考えています」と力強くコメントしてくれた。

 バレーボール世界最高峰のイタリアで進化を続ける石川から、目が離せないシーズンになりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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