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格闘技・プロレス

「タイミングの合うほうとやりたい」王座防衛の井上尚弥、次戦のターゲットは?WBOならカシメロ、WBCはウーバーリとドネアの勝者に

THE DIGEST編集部

2020.11.01

7回KOで王座を防衛した井上。圧巻の右ストレートでモロニ―を撃破した。(C)Getty Images

7回KOで王座を防衛した井上。圧巻の右ストレートでモロニ―を撃破した。(C)Getty Images

 現地時間10月31日、ラスベガスのMGMグランドガーデンで、WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)が、同級上位ランカーのジェイソン・モロニー(オーストラリア)に7ラウンドKO勝ち。6回にこの日初めてのダウンを奪い、続く7ラウンドに右ストレートでモロニ―をリングに沈めた。

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 試合後は、激しく感情を爆発させることもなく、冷静に振る舞っていたチャンピオンは、フラッシュインタビューで次のように試合を振り返っている。

「モロニー選手はガードが固くてテクニックもあるので、すごく崩しにくい選手でした」

 インタビュアーが昨年11月の「(ノニト・)ドネア戦よりも強くなっているのでは?」と話を振ると、「試合を通して、その場面々々で自分の判断力は、ドネア戦を通して学んだので、その時よりもパワーアップしていると思います」とコメント。初めてクリーンヒットをもらって流血した死闘の経験を、自身の成長につなげたと振り返った。
 
 井上は当初、今年4月にWBO王者のジョンリール・カシメロ(フィリピン)と3団体統一戦を行う予定だったが、新型コロナウイルスの流行で延期。その後、なかなか試合日程は決まらず、さらにコロナ禍の影響で海外からスパーリングパートナーが呼べない難しい練習環境を強いられた。そのなかでも、しっかりと”本番”に向けて調整し、7回KOという結果を出したのは見事としか言いようがない。

 井上は次の試合について、「計画としては、次にWBCはドネアとウーバーリ(の勝者)であったり、WBOはカシメロ。両選手をターゲットとして考えているので、タイミングが合うほうとやりたいと思っています」とも語っており、すでに王座統一戦に視線を向けている。モンスターの次なるターゲットは誰になるのか楽しみだ。

構成●THE DIGEST編集部
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