格闘技・プロレス

井上尚弥の次なるターゲットは“因縁の宿敵”カシメロが有力!? 米専門局が3月の対戦実現を報道

THE DIGEST編集部

2020.11.01

井上(左)に対する挑発を続けているカシメロ(右)とのビッグマッチは実現するのだろうか。 (C) Getty Images

 早くも次なる戦いへの期待感が高まっている。

 現地時間10月31日、ラスベガスのMGMグランドガーデンで、WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)が、同級上位ランカーのジェイソン・モロニー(オーストラリア)に7ラウンドKO勝ち。6回にこの日初めてのダウンを奪うと、続く7ラウンド目に渾身の右ストレートで難敵をリングに沈めた。

 世界戦15連勝の日本人記録を更新した後も冷静に振る舞った本人は、フラッシュインタビューで「ドネア戦を通して学んだので、その時よりもパワーアップしていると思います」と分析したうえで、次のように続けた。

「次にWBCはドネアとウーバーリ(の勝者)であったり、WBOはカシメロ。両選手をターゲットとして考えているので、タイミングが合うほうとやりたいと思っています」

 そもそも井上は今年4月にWBO王者のジョンリール・カシメロ(フィリピン)と3団体統一戦を行う予定だったが、新型コロナウイルスの流行で延期。その後もなかなか試合日程が決まらずにもどかしい日々を送っていた。
 
 そうしたなかで迎えた本番でも、動揺することなく周囲を驚かせる結果を残した井上。それだけに、次戦の注目度が高まるのは必至だ。

 では、次なる"ターゲット"は誰になるのか――。この試合を米国で放送したスポーツ専門局『ESPN』の電子版は、興行をプロモートした「トップランク」社のボブ・アラムCEOの話として、来年3月にWBO王者カシメロとの対戦が予定されていると報じた。

 井上との対戦が延期となった後から、「イノウエは真のモンスターじゃない」「逃げたのは向こうだ」と挑発的な言動を繰り返しているカシメロが相手となれば、バンダム級統一を目指す日本のモンスターにとってもこの上ないマッチメイクになると言えそうだ。

 いまだ公式な決定ではないものの、仮に因縁の対戦が実現すれば、日本列島を賑わす一戦となるに違いない。

構成●THE DIGEST編集部
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