新日本プロレスは15日、『ワールドタッグリーグ2020』＆『ベスト・オブ・ザ・スーパーJr.27』の開幕戦を愛知・愛知県体育館（ドルフィンズアリーナ）で開催した。

　第３試合では『ワールドタッグリーグ2020』公式戦、棚橋弘至＆トーア・ヘナーレとグレート-O-カーン＆Xが組まれた。

　ウィル・オスプレイが「近いうちに新メンバーが加わる」と予告し、今年のタッグリーグでオーカーンのパートナーXとして発表されていたTHE EMPIREの新メンバーの正体は、なんとジェフ・コブ。新コスチュームで現れたオーカーンに続いてコブの姿が見えると場内からざわつきが起こったのは言うまでもない。

　THE EMPIREは奇襲攻撃を仕掛けると、オーカーンはアイアンクローで2人まとめて捕獲し、鉢合わせにする。ここでオーカーンはエリミネーターで棚橋をKO。残されたヘナーレは粘りを見せるも、オーカーンの王統流二段蹴りから、コブがツアー・オブ・ジ・アイランドを決めてカウント３。オーカーン組がわずか148秒で白星発進している。

　試合後、オーカーンは棚橋をヒザ十字で痛めつけ、パイプイスをヒザに振り下ろして大ダメージを与えると、「愚民ども！これがジェフ・コブとグレート-O-カーン。THE EMPIREの力だ！」と叫び、リングを後にした。
  　THE EMPIRE入りをしたコブはノーコメント。バックステージでオーカーンは「棚橋弘至が…貴殿が名レスラーであることは、十分存じております。だけどな！貴様ごときを尊敬したことは１度もない！負けてばっかり、ケガしてばっかり、欠場してばっかりのヤツを、“堕ちた太陽”をどう尊敬しろというんだ？このあたりでは欠場してくれるな！」。とオーカーン節で棚橋を挑発した。

　コブと一緒に同じ本隊として活動していたヘナーレは「ジェフ…どうしちまったんだ？仲良かったのに」と困惑を隠せない。滅多討ちにされた棚橋はコメントすらできなかった。

　今後のリーグ戦に早くも黄色信号が点灯してしまった。オカダ・カズチカには敗れたオーカーンだが、次なる標的は新日本の象徴である棚橋なのかもしれない。

◆新日本プロレス◆
『ワールドタッグリーグ2020』＆『ベスト・オブ・ザ・スーパーJr.27』
2020年11月15日
愛知・愛知県体育館（ドルフィンズアリーナ）
観衆　2558人
▼ワールドタッグリーグ2020公式戦（30分1本勝負）
棚橋弘至＆トーア・ヘナーレ（2分28秒　片エビ固め）グレート-O-カーン＆X=ジェフ・コブ○
※ツアー・オブ・ジ・アイランド

棚橋組（0勝1敗=0点）
オーカーン組（1勝0敗=2点）

文●どら増田

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