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<2020ベストヒット!>紀平梨花が232.34のシーズンベストで2連覇達成!15歳の韓国ユ・ヨンを突き放す。樋口新葉4位、坂本花織5位【四大陸選手権】

THE DIGEST編集部

2020.12.12

圧巻の演技を見せ232.34という得点で2連覇を果たした紀平梨花。写真:徳原隆元

 2020年のスポーツ界における名場面を『THE DIGEST』のヒット記事で振り返る当企画。今回は、今月24日開幕の『全日本フィギュアスケート選手権大会』にエントリーしている紀平梨花について。今年2月の『四大陸選手権』で2連覇を成し遂げた快挙を振り返る。

記事初掲載:2020年2月8日

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 韓国・ソウルにて開催中の、フィギュアスケート『四大陸選手権2020』女子フリーが2月8日に行なわれ、17歳の紀平梨花が圧巻の演技で2連覇を達成。樋口新葉が4位、坂本花織が5位となった。

 ショートプログラム(SP)では1位に紀平、2位ブレイデル・テネル、3位ユ・ヨン、4位坂本、5位樋口という順位で迎えたフリー。紀平、坂本の4回転へのチャレンジ、キム・ヨナの後継者と呼ばれる韓国のユ・ヨンの演技といったところが注目された。

 フリー最後の21番目に登場した紀平は、冒頭の4サルコーを回避して3回転に。その3アクセルが1回転半となるも、3アクセル+2トゥループのコンビネーションジャンプなど、3回転ジャンプを完璧に着氷。最初のミスを一気に取り返す構成変更を行ない、猛追したユ・ヨンを突き放し、232.34のシーズンベストを叩きだす。
 
 紀平の前に滑ったユ・ヨンが完璧な演技を見せたことによるプレッシャーや、回転不足だったジャンプを引きずることなくすぐに持ち直す堂々たる戦いぶり。華麗なステップやスピンのキレも抜群で、世界選手権へ向けて期待が高まる滑りだった。

 アメリカのテネルは、最初の3ルッツ+3トゥループで、着氷が乱れるも、その後は安定的な滑りを見せ222.97で3位。韓国のユ・ヨンは地元での大声援を浴びる中、15歳とは思えない堂々とした演技を見せ、3アクセルを着氷。その後も次々とジャンプを成功させる。手足の長いしなやかな演技で223.23を叩き出し、SPで2位だったテネルを上回り、2位となった。
 
 樋口新葉は、冒頭の3アクセルで惜しくも転倒。その後は力強い演技を見せたが207.46の4位。2年前の優勝者、坂本花織も果敢に4回転に挑戦するが、転倒する。その後のジャンプで持ち直す気配も見られたが、回転不足や着氷ミスもあり、202.79で順位を5位に落とした。

【四大陸選手権女子シングルの結果】
1位 紀平梨花(日本)SP81.18 FS151.16 総合232.34
2位 ユ・ヨン(韓国)SP73.55 FS149.68 総合223.23
3位 ブレイディ・テネル(アメリカ)SP75.93 FS147.04 総合222.97
4位 樋口新葉(日本)SP72.95 FS134.51 総合207.46
5位 坂本花織(日本)SP73.07 FS129.72 総合202.79

構成●THE DIGEST編集部

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