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ゴルフ

「勝者のひとり」「彼女は帰ってくる」全米女子OPをリードした渋野日向子を海外メディアも称賛!

THE DIGEST編集部

2020.12.15

最終日にスコアを落として優勝は逃したが、渋野の健闘を称えるメディアは多かった。(C)Getty Images

最終日にスコアを落として優勝は逃したが、渋野の健闘を称えるメディアは多かった。(C)Getty Images

 12月14日(現地時間)、全米女子オープンの最終ラウンドが行なわれ、昨年の全英女子オープン以来の海外メジャー2勝目を狙った渋野日向子は、2バーディ・5ボギーの「74」、通算1アンダーの4位に終わった。

 3日目まで単独首位を守った渋野は、悪天候による順延を経て迎えた最終日、ボギーが先行する中で、キム・アリム、コ・ジンヨン、エイミー・オルソンの後塵を拝することとなった。

 アメリカの日刊紙『USA TODAY』は、「渋野は2度目の海外メジャー制覇を狙っていた。ショートゲームの上手さが彼女をここまで導いてきたが、バックナインでの連続ボギーによって首位から陥落した」と綴り、優勝を逃したことを「挫折」と表現した。また同メディアは、4位として賞金266,779ドル(約2780万円)を獲得したことも報じている。

 英国の放送局『BBC』は「金曜日からのリーダーはコンディションの悪さに苦しみ、最初の11ホールで4つのボギーを叩き、パーに戻った」と、昨年の全英オープン王者の最終日を伝えた。

 悔しい結果に終わったものの、長く首位をキープし、最終日も18ホールでは難しいロングパットを沈めるなど、多くの見せ場を作った渋野に対しては、アメリカのゴルフ専門誌『GOLF DIGEST』のスティーブン・ヘネシー記者がSNSで「2020年を締めくくる、最後の手に汗握る戦いを見せてくれた渋野日向子に感謝する」と綴ったように、好意的な見方は少なくない。
 
 今大会中に渋野を詳しく紹介していたアメリカのゴルフ専門誌『Golf Magazine』は、「全米女子オープンにおける9人の一流の勝者」のひとりとして、「猛獣狩り(ビッグゲームに強い)」と表現して彼女を挙げている。

「54ホールまでのリードしながら優勝できなかった選手は『勝者』と見なされないのだろうが……」「月曜日の彼女は最高だったか? ノー! 74という成績だった」とネガティブな記述の後、「しかし最後の7ホールは持ち直し、超ロングパットでのバーディで締めくくった」と、3日目までだけでなく、最後までその実力を示したことを強調している。

 また、その経歴にも触れ、「あまり前例のない初の海外メジャー挑戦で初勝利を飾った彼女の才能に疑問の余地はない。2019年だけでJLPGAの4つのトーナメントを制している」と称賛した。

 その上で、「全英オープン以降の3つのツアーでは、50位以内に入ることができなかった」と、挫折も知っていることを指摘し、渋野の「プレッシャーの下で自分のショットは良くなかった。自分自身について多くを学んだ」という反省の弁を引用するとともに、「彼女は帰ってくる」と同メディアは締めている。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】難所からグリーンへのアプローチ! 渋野が放った5番ホールのリカバリーショット
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