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モータースポーツ

「つのピーよ。F1って」角田裕毅を日本の恩師、道上龍氏が祝福。少年時代のショットにほっこり

甘利隆

2020.12.24

角田裕毅と日本の恩師・道上との写真は、良い師弟関係であったことをうかがわせる“ほっこり”ショットだった。(C)Getty Images

角田裕毅と日本の恩師・道上との写真は、良い師弟関係であったことをうかがわせる“ほっこり”ショットだった。(C)Getty Images

「我々は今後10年間、素晴らしい速さを発揮する角田をF1に連れてきた。頭が良く、率直なキャラクターの彼は、F1の資産になるだろう(レッドブル・ジュニア・チーム責任者:ヘルムート・マルコ)」

「角田はマックス・フェルスタッペンと同じ何かを持っている。彼には明るい未来が待っており、多くの人々を驚かせることができると思う(2020年に在籍したF2 カーリン・モータースポーツのオーナー:トレバー・カーリン)」

 2021年、ホンダのパワーユニットを積むアルファタウリからF1にフル参戦することが正式発表された、角田裕毅への近しい関係者からの高評価が伝わってきているが、日本での恩師、道上龍氏も自身のSNSで祝福のコメントを発信した。

「今更やけど、ほんまにすごい事になったなぁー、つのピーよ。F1って」と関西弁でつぶやいた道上氏は、長らく国内を中心にトップドライバーとして活躍。現在は自身が率いる『ドラゴコルセ』で後進の育成にも力を入れている。

 2016年、角田は道上氏のチームから全日本カート選手権・KFクラスに参戦。ランキング4位の成績を収めている。
 
 まだあどけない表情の角田に道上氏がおどけて頬にキスを迫るようなツー・ショットや当時のレース写真がアップされ、“つのピー”こと未来のF1チャンピオン候補も「ありがとうございます!!」と返信。2人の良好な関係をうかがわせた。

 2016年はチームにちなんだ“34”をつけていたが、F1でのパーマネントナンバーは“22”を選択。本当はレースデビュー時に使い、自身の誕生日(5月11日)の日付でもある“11”が良かったようだが、いずれもゾロ目のナンバーをつけているのは、“44”の現役チャンピオン、ルイス・ハミルトン、同じくメルセデスで走る“77”のバルテリ・ボッタス、ホンダ陣営のエース、フェルスタッペンと優勝争いをするトップドライバーだ。

 過去を振り返っても“22”は、ブラウンGPで王者に輝いたジェンソン・バトン、スーパーアグリF1時代の佐藤琢磨と、ホンダと縁の深いドライバーが使っており、ホンダの育成プログラム出身の角田にはぴったりのナンバーだろう。

 これまでの日本人ドライバーと違うスピードでF1に駆け上がってきた20歳は、今後も関わってきた人たちを驚かせてくれることだろう。

文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super
 
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