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「ハニュウ is back!」羽生結弦の今シーズン初演技を、五輪公式メディアが絶賛!「決して錆びつくことはない」【全日本フィギュア】

THE DIGEST編集部

2020.12.26

約10か月半ぶりの公式戦となった羽生。写真:西村尚己/アフロスポーツ

 フィギュアスケートの全日本選手権が12月25日、長野市のビッグハットで開幕した。

 初日の男子ショートプログラムでは、今年2月9日に開催された四大陸選手権の男子シングルフリー以来、約10か月半ぶりに公式戦出場となった羽生結弦、宇野昌磨らが登場。今シーズン初の演技を、限られた観客の前で披露した。

 国内外で注目を集めた羽生は、第22滑走で登場。ロビー・ウィリアムスの『Let Me Entertain You』にのせ、金色のラメラインが印象的な黒のロックスタイルの新プログラムで氷上を舞った。

 冒頭の4回転サルコー、4ー3回転トゥループ、トリプルアクセルというジャンプ要素を難なく着氷し、ステップシークエンスでは観客の拍手を要求する動きなどもみせ、演技を終えた後は笑顔に。採点で5つめの要素である「CSSp(チェンジフットシットスピン)」が無得点となったが、103・53点を獲得し、SPを終えて首位に立っている。
 
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 二度にわたって五輪を制した王者の"帰還"を、オリンピック公式メディア『Olympic Channel』は「ハニュウis back! ロックをテーマにした新しいショートプログラムをデビューさせた」と興奮気味に伝えている。

「復帰後の羽生は、より観る者を楽しませてくれるスケーターだった。ロビー・ウィリアムスの曲にのせ、ゴールドの縁取りが施された光沢のある黒いジャケットを身にまとい、まさにその姿通りのパフォーマンスを披露した。演技を終えた彼は氷の中央で膝をつき、長野の限られたファンから、大きな拍手を浴びた」

 そして、こうも綴っている。

「新型コロナウイルスの影響のため、彼は2020年のトレーニングの多くを一人で過ごし、この日も採点を待つ間、キス&クライではくまのプーさんのティッシュボックスを持ち、ひとりで座っていた。それでもパンデミックの最中に帰国し、困難が多い自宅でのトレーニングに専念し、舞台に戻ってきた。その滑りは錆びつくことなく、さらに新しい姿で我々の前に現われたのだ」

 フリースケーティングは25日に行なわれ、羽生はSP3位の宇野昌磨、2位の鍵山優真に続く、最終滑走で登場する。SPに続き、新プログラム「天と地と」を披露する予定だ。

構成●The Digest編集部