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ゴルフ

シーズン未勝利となった畑岡奈紗の“成長したスタッツ”。もし例年どおりの試合数だったなら…

山西英希

2020.12.31

世界ランキング7位で2020年をフィニッシュした畑岡。米ツアー12試合に出場したが、3年連続優勝は達成できなかった。(C)Getty Images

世界ランキング7位で2020年をフィニッシュした畑岡。米ツアー12試合に出場したが、3年連続優勝は達成できなかった。(C)Getty Images

 畑岡奈紗にとって20年シーズンはいろんな意味で悔いが残るシーズンであり、調整の難しさを改めて感じた1年になったのではないか。米ツアーに挑戦して4年目の今年、畑岡は幸先のいいスタートを切った。1月の開幕戦で2位タイに入ると、翌週の試合では単独2位となり、賞金ランキング3位につけたのだ。

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 ところが、新型コロナの影響で米女子ツアーが2月半ばに中断。7月末に再開したが2試合をスキップしたことで、畑岡にとっての出場3試合目は8月半ばに開催した『ASIスコットランド女子オープン』となる。その間、国内ツアーの『アース・モンダミンカップ』に出場したものの、ほぼ半年間実戦から離れたことで、開幕当初のコンディションで戦うことは難しかったようだ。それでも同大会では12位タイに入ったが、翌週のメジャー『AIG女子オープン』では64位タイと実力を発揮できずにいた。
 
 そんな畑岡がようやく調子を取り戻したのは米国に戻ってきてからだ。メジャー2戦目の『ANAインスピレーション』では決勝の2日間だけでスコアを8打伸ばして7位タイに入る。次に出場した『ショップライドLPGA』では2日目に首位に立って優勝を期待させつつも単独4位でフィニッシュ。そしてメジャー第3戦の『KPMG全米女子プロ選手権』では3位タイでフィニッシュしている。メジャーでの安定感を見る限り、12月にイレギュラーで開催される『全米女子オープン』での優勝もいよいよ現実的になってきたかと思わせた。

 ところが、大会終了後、日本へ帰国した畑岡に待っていたのは2週間の隔離生活だった。前半の1週間をトレーニングに充て、後半の1週間をショットの練習に費やしたという。再渡米する前に国内ツアーの『TOTOジャパンクラシック』に出場。「全米女子プロのときは100に近い9割の仕上がりでしたが、今回は6~7割ぐらいの仕上がり具合なのでなかなか上には行けませんね」と言いながらも、しっかり3位タイでフィニッシュした。
 

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