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「危険だ、警戒せよ!」紀平梨花の4回転成功に露メディアが衝撃!「恐るべきライバルの台頭だ」

THE DIGEST編集部

2020.12.29

4回転サルコーを初めて成功させた紀平。世界選手権に向けて、ロシア側はいっそう警戒を強めそうだ。写真:日刊スポーツ/アフロ

4回転サルコーを初めて成功させた紀平。世界選手権に向けて、ロシア側はいっそう警戒を強めそうだ。写真:日刊スポーツ/アフロ

 12月25~27日に長野市ビッグハットで開催された「全日本フィギュアスケート選手権」。女子シングルでは、18歳の紀平梨花が日本女子2人目となる4回転サルコーを見事成功させ、大会2連覇を飾った。

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 実戦の舞台で初めて成功させた4回転サルコーは、GOE(出来栄え点)3.19点という完璧なジャンプ。その後のトリプルアクセルが回転不足とジャッジされて減点となったものの、3回転フリップ+オイラー+3回転サルコー、3回転ループ、回転フリップ+トゥループなど次々と難度の高いジャンプを着氷させた。

 そんな紀平への警戒心を強めているのが、ライバル・ロシアだ。国内メディア『Sports Daily』のアレクサンデル・マラコフ記者は「リカ・キヒラはアンナ・シェルバコワにとって最大のライバルになる!」と銘打ち、次のようにレポートしている。

「キヒラはキャリアで初めて4回転ジャンプを成功させた(採点は12・89点!)。以前のキヒラは“和製エリザベータ・トゥクタミシェワ”の印象で、華麗なトリプルアクセルを持ち味とするスケーターだったが、ついに4回転サルコーという大きな武器を手にしたのだ。2021年の世界選手権では、間違いなくシェルバコワとトップの座を争うだろう」

 さらに「難易度の高い新ジャンプを会得するのに年齢など関係ない。キヒラは18歳でそれをやってのけたのだから」と称賛。そして「4回転を決めた直後に、彼女はトリプルアクセスで減点となってしまったが、これは難しいジャンプの際には得てして起こるもの」と綴り、「きっと時間が解決するだろう。キヒラがあらゆるエレメントを安定させてきたなら、きわめて危険な存在となる。ロシア女子の選手たちを含めたすべての者にとって脅威の対象だ」と警鐘を鳴らした。

 全日本選手権と同時期に行なわれたのがロシア選手権だ。紀平が全日本選手権でマークした234・24点は、ロシア選手権を制したシェルバコワの264・10に遠く及ばず、2位カミラ・ワリエワの254・01点、3位アレクサンドラ・トゥルソワの246.37点よりも低い。

 だがマラロフ記者は「国内選手権の採点などはなんの参考にならないし、比較すべきではない」と一蹴。「吟味すべきはエレメントの難易度だ。世界選手権に向けて、我々が警戒すべきはキヒラだ。恐るべきライバルが台頭したのである」と言い切った。

 来年3月にストックホルム(スウェーデン)で開催される世界選手権で、紀平はロシア勢を向こうに回してどんなパフォーマンスを披露してくれるのか。完成度の高い、圧倒的な演技に期待したい。

構成●THE DIGEST編集部
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