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格闘技・プロレス

「格闘技と真剣に向き合って…」朝倉未来が世界を視野に再スタート。対戦相手の弥益は大晦日の舞台に涙【RIZIN.26】

THE DIGEST編集部

2021.01.01

新たなスタートを誓った朝倉未来(左)と、初の大舞台に涙した弥益(右)写真:THE DIGEST

新たなスタートを誓った朝倉未来(左)と、初の大舞台に涙した弥益(右)写真:THE DIGEST

 12月31日、さいたまスーパーアリーナで総合格闘技『Yogibo presents RIZIN.26』が開催された。

 昨年11月にRIZINフェザー級タイトルマッチで斎藤裕に敗れた朝倉未来は、2か月連続で参戦を決意。斎藤戦で経て「保守的になっていた部分が少なからずあった」と自らを省み、「昔に戻って狂気的な朝倉未来を出して行きたい」と約束した。

 相手は大学院卒のインテリ会社員レスラー、弥益ドミネーター聡志。緻密な試合運びと手数の多さで的を絞らせない戦いをするだけに、決して油断できる相手ではない。

 試合開始の直後は弥益が左右に構えをスイッチしたり、細かなポジションの変更を行ない、朝倉の打撃を巧みに交わす。朝倉は前蹴りで弥益のボディをとらえるが、直後にバッティングがあり試合は一時中断する。再開した1ラウンド終盤、朝倉は左ストレートを当て、続けて左ハイキック。弥益が倒れると、朝倉がバウンドし、レフェリーストップで試合が決着した。
 
 試合後記者会見に訪れた朝倉は、「格闘技に対しての覚悟が違った」と、前試合からの1か月で精神面の変化があったことを告白し、「来年からはもっと格闘技と真剣に向き合って、フィジカルトレーニングとかもっと入れていき、日本を代表する選手になりたい」と、世界も視野に入れる決意だ。

 敗戦した弥益は、「ただ情けないという気持ちが大きい」としながらも「試合の立ち回り的なところで想定した動きは自分でできた。かつ相手のパンチですとかも想定を上回るものではなかったので、序盤に関しては届く範囲だった。ただ最後、一つ勝つ形が相手のほうが多かった」と分析した。

 初めて大晦日のRIZINの舞台に立った思いを問われると、「中学生くらいから格闘技を見始めて、学生の頃も格闘技から勇気をいただいてきた場所だったんで、そんなところで試合ができるのは光栄なこと。コーナーに立った時に感極まりそうになりましたし、楽しくてしょうがなかった。またこんな夢のような時間があればいいなと思っています」と声を震わせ涙した。

◆Yogibo presents RIZIN.26◆
2020年12月31日(木) 
埼玉・さいたまスーパーアリーナ
 
■第13試合 スペシャルワンマッチ
RIZIN MMAルール:5分3R(68.0kg)※肘あり
〇朝倉未来 vs. 弥益ドミネーター聡志×
1R 4分20秒  KO
スタンドパンチ

構成●THE DIGEST編集部
 

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