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石川祐希がイタリア通算1300得点!ミラノはレギュラーシーズン8位。「ここから先は負けられない試合が続く」

THE DIGEST編集部

2021.02.08

イタリア通算1300得点をマークした石川祐希。(C)Powervolley Milnano

 現地7日、イタリアの男子バレーボール セリエAの2020-21シーズン最終節が行なわれ、石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノが、ブルーエナジー・ピアチェンツァとアウェイで対戦し、セットカウント2.-3(22-25、25-18、15-25、25-18、11-15)で惜しくも敗れた。

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 ミラノは、プレーオフ予選ラウンドに向け、この試合で勝ち点「3」を獲得して7位浮上の可能性を次戦(延期試合)ラヴェンナ戦へ繋ぎたかったが、ピアチェンツァの強力なサーブや速さと決定力に富んだ攻撃を攻略できず、フルセットに持ち込みながら悔しい黒星となった。

 第1セット、ミラノは僅差で試合を進めるも、頼みの石川の攻撃が度々相手ブロックにつかまるなど、勢いに乗りきれない。石川のこの日初得点となるブロックで17-18として、ピアチェンツァに詰め寄るが、サーブミスなどでチャンスを生かし切れずにこのセットを落とした。

 第2セットに入ると、ミラノは石川の緩急をつけた攻撃や効果的なサーブなどで、徐々にリードを広げる。マッチポイントで相手の強打にディグが乱れるも、石川がツーで叩き込んでミラノがこのセットを取り返した。

 第3セット、4点ビハインドで迎えた中盤に、ミラノはレセプションや攻撃が不安定な石川をベンチに下げる。その後、ピアチェンツにエース2本を含む5連続得点を許すなどして、セットを奪い返された。
 
 後がなくなった第4セット、ミラノは、開始からコートに立った石川の2連続得点で逆転に成功。優勢を保って迎えた終盤、石川は巧みに空きスペースを狙った打球と1枚ブロックで、再び連続得点を挙げる。さらに、チームメートが好守で上げたボールを、体勢を崩しながらレフトから決めてセットポイント。石川が要所で活躍を見せ、ミラノがこのセットを奪取した。

 勝敗の行方がかかった最終セットを3連続得点でスタートさせたミラノだったが、石川のバックアタックがラインを割るなどして、逆転を許してしまう。その後、ミラノは反撃の機会をミスで取り逃して、惜敗。連勝を「4」に延ばすことはできなかった。

 敗れたものの、石川は15得点(アタック12、ブロック3)を記録して、日本人初となるイタリア通算1300得点を達成した。

 勝ち点「1」を獲得するに留まったミラノは、レギュラーシーズン8位が確定した。なお、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた今シーズンのプレーオフは、6~11位(6チーム)で行なわれる予選ラウンドの上位3チームが、トップ5が待つ決勝ラウンドへ進出する。

 ミラノは次戦、日本時間11日午前4時30分から行なわれる延期となった第16節で、レギュラーシーズン最後の試合となるラヴェンナとのアウェイ戦に臨む。石川も「ここから先は負けられない試合が続くので、勝つために良い状態で、良いコンディションを作って臨んでいきたい」と気持ちを引き締めた。

構成●THE DIGEST編集部