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「男子は弱い」は過去の話!W杯4位のバレー日本代表は石川祐希を軸に“トップ3“を目指す

THE DIGEST編集部

2021.01.02

今の日本代表は、石川(左)を筆頭にタレントが揃っている。(C)Getty Images

今の日本代表は、石川(左)を筆頭にタレントが揃っている。(C)Getty Images

 2008年の北京五輪以来、3大会ぶりの出場を果たす男子バレー日本代表。12年のロンドン五輪で女子バレー日本代表が銅メダルを獲得したこともあり、常に「男子は弱い」とレッテルを張られ女子の陰に甘んじて来たが、2019年のワールドカップでは4位と大躍進を遂げた。

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 メダル争い圏内である4位と、一気にステップアップを遂げた要因はいくつもあるが、やはり大きな要素はチームの大エース・石川祐希。彼の存在を置いては語れない。2017年に日本代表へ初選出されて以後、アジア大会やワールドカップでも活躍を遂げた石川は中大在学中の14年、イタリアセリエAへ渡り世界を知った。以後、大学卒業後は日本のVリーグではなくプロ選手としてイタリアでプレーすることを選び、2020/21シーズンは強豪ミラノで世界のトップ選手と肩を並べる活躍を残している。
 
 そんな石川ばかりでなく、現在の男子バレー日本代表は実にタレント豊富だ。単に攻撃だけでなく、攻守のバランスに優れたエース石川の存在に刺激を受け、18年に石川と同じく10代で日本代表に初選出されたのが西田有志だ。オポジットという攻撃専門のポジションを担う西田は186cmと決して高さのある選手ではない。だが抜群の跳躍力とパワー、どんな相手にも「負けてたまるか」とばかりに闘志むき出しで攻めるプレースタイルは圧巻で、19年のワールドカップでは出場全選手の中でサーブランキングはトップ。ベストオポジットにも選出された若き逸材だ。

 プレーに華があり、なおかつ世界を見据える若者が主軸となり日本代表を牽引する。これまでは見られなかったアグレッシブなプレーで、結果も残す。期待は高まるばかりなのだが、では来る東京五輪でメダルが獲得できるかと言えば、そう簡単ではない。

 すでに五輪出場を決めた日本以外の11か国に目を向ければ、ベネズエラ、カナダ、イタリア、ポーランド、イラン、ブラジル、チュニジア、ロシア、アルゼンチン、アメリカ、フランスとまさに世界の強豪がズラリと並ぶ。すべての国が代表選手はほぼ全員がプロ選手で、プレーするのは母国リーグのみならず欧州トップクラブ。日本のVリーグでもポーランド代表のミハウ・クビアク、バルトシュ・クレク、ロシア代表のドミトリー・ムセルスキー、ブラジル代表のルイス・フェリペ・フォンテレスがプレーし、圧巻のパフォーマンスを見せているが、代表選手となれば彼らのような存在が6人、7人コートにいるということ。牙城を崩すのはまさに至難の業だ。
 

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