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モータースポーツ

角田裕毅はF1の歴史に残る「小さな巨人」となれるか?海外メディアが新旧ドライバーの“身長”に注目

THE DIGEST編集部

2021.02.23

急激なスピードで成長を続ける角田には、世界中から注目が集まっている。(C)Getty Images

急激なスピードで成長を続ける角田には、世界中から注目が集まっている。(C)Getty Images

 各チームの新型マシンのお披露目も続々行なわれ、賑わいが増しつつある2021年F1。マシンもさることながら、それを駆る20人のドライバーに対する注目は高く、様々な角度でこの「選ばれし男たち」は紹介されている。

 その中で、ドライバーの「身長」に注目したのが、イタリアのメディア『motorbox』である。

 モータースポーツにおいては、身長の高さはハンデとして捉えられてきた。大きければ、コクピットでは窮屈になり、マシンの製作ではラジエーターの配置などでも制限を強いられることになる。

 重さもスピードを競う競技では大事な要素であり、その点でも身体の小さいほうが良いといわれてきたが、こちらは2019年に80kgという最低重量の規定が設けられたことにより、公平さを保てるようになったとされている。とはいえ、身長が大きければ、体重も80kgを超える可能性もあるわけで、やはり“大きさ”はドライバーにとってハンデと言えるかもしれない。

 その点で、身長159cm・53kg(160cm、54kgとするメディアもあり)の角田は「この問題によって影響を受けることはない」と綴る同メディアは、以前に比べればドライバーが大型化しつつあるといわれる最近のF1では珍しいタイプだと報じ、歴代の小柄なドライバーを紹介している。

 過去に角田より小さかったのは、1994年から1996年にかけてシムテック、パシフィック、フォルティで参戦したアンドレア・モンテルミーニの157cmだという。こちらは特別だが、かつてF1では160~170cmあたりが多く、歴史的なスタードライバーにもジルとジャックのヴィルヌーブ親子(168cm)や、アラン・プロスト(165cm)がいる。近年では、166cmのフェリペ・マッサや164cmの佐藤琢磨が記憶に新しい。
 
 今季エントリーしたドライバーを見ると、長身と言える180cm以上が5人で、平均身長は176.45cm。ミック・シューマッハーとニキータ・マゼピンはともに176cmということで、「ルーキー3人は平均身長を下げる側」となった。同メディアによる、全ドライバーの身長は以下の通り。

1位:エステバン・オコン 186cm
2位:アントニオ・ジョビナッツィ 185cm
2位:ジョージ・ラッセル 185cm
4位:ニコラス・ラティフィ 182cm
5位:ランス・ストロール 180cm
6位:マックス・フェルスタッペン 179cm
7位:シャルル・ルクレール 178cm
8位:ダニエル・リカルド 177cm
8位:カルロス・サインツ 177cm
10位:ピエール・ガスリー 176cm
10位:ミック・シューマッハー 176cm
10位:ニキータ・マゼピン 176cm
13位:セルジオ・ペレス 175cm
13位:セバスティアン・ヴェッテル 175cm
13位:キミ・ライコネン 175cm
16位:ルイス・ハミルトン 174cm
17位:ヴァルテリ・ボッタス 173cm
18位:フェルナンド・アロンソ 171cm
19位:ランド・ノリス 170cm
20位:角田裕毅 159cm

 大きな実績を残しているルイス・ハミルトン、フェルナンド・アロンソ、キミ・ライコネン、セバスティアン・ヴェッテルが、いずれもここでは下位というのは興味深いデータだ。コクピットに収まれば、身体の大きい小さいは関係ないが、角田にはこれも味方にして、ポディウムの常連となり、歴史に名を残す「小さな巨人」となってもらいたいものだ。

構成●THE DIGEST編集部

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