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格闘技・プロレス

“ライト級王者対決”は原口健飛に軍配!初対戦の白鳥大珠を破る「お互いに見えない壁があった」【RISE】

どら増田

2021.02.28

原口(左)が待望の白鳥(右)戦へ臨み、判定3-0で見事初対戦を制した。写真:滝川敏之

原口(左)が待望の白鳥(右)戦へ臨み、判定3-0で見事初対戦を制した。写真:滝川敏之

 キックボクシング団体RISEは28日、神奈川・横浜アリーナで年間最大ビッグマッチ『RISE ELDORADO 2021』を開催した。

 セミファイナルでは『RISE DEAD OR ALIVE 2020』-63kgトーナメント優勝、第6代RISEライト級王者の原口健飛と、『RISE WORLD SERIES 2019』-61kgトーナメント優勝、第5代RISEライト級王者の白鳥大珠が対戦。2019年のライト級を引っ張った白鳥、2020年のライト級を引っ張った原口による王者対決が実現した。

 勢いに乗っている原口を白鳥が止めるのか注目されたこの試合。原口が白、白鳥が黒という対象的なコスチュームで入場した。

 1R、お互いに様子見の静かな立ち上がりながら、原口はインローやバックスピンで白鳥にプレッシャーをかけていく。自分の距離に持っていきたい白鳥に原口がハイキックを空振りしたところで1R終了となった。

 2R、原口はフェイントを使いながらバックスピンを見せていく。白鳥もバックスピンで対抗し原口にペースを握らせない。原口はボディからバックスピンでダウンを奪うと、さらに右のハイキックで2度目のダウン。ここで2R終了し、決着のつく最終Rへ。

 3R、原口は重いミドルを打っていく。KOするしかない白鳥は前に出ていこうとするが、原口はガードでこれを許さない。原口は最後まで反撃のチャンスを与えず、判定3-0で白鳥との王者対決を制している。
 
 試合後、原口は「やっと終わった。何か寂しいですね。大珠くんがいたから強くなれました。これからは大珠くんと二人で盛り上げていきましょう」と憧れの存在だった白鳥に感謝の意を述べるとともに、二人でキック界を盛り上げていきたい気持ちを明らかにした。

 インタビュールームでは「今まで追って来た人を超えると寂しいけど、これで世界と戦える。二人の間に見えない壁があった。セコンドの声を無視しました。効いたと思うのは後ろ回し蹴りとサウスポーからの右のハイキックですね。練習してたので。次はグローリのペットパノムルンと戦いたい」と語った原口。ここまで自分の力で勝ち上がってきた叩き上げなだけに、まだまだ貪欲な戦いは続いていくだろう。

 一方の白鳥は「悔しいですね。今日のところは完敗です。ダウンを取られてからどうしたらいいのか分からなくなった。上手かったですね。何が来るか分からなかった。2回目のハイキックは効きましたね。1Rに骨がいったなという感覚になった。(アイシングしている左足の甲について)何が原因かは分からない。わからないですけど骨が折れた感覚があった。言いたくないですけど、やりたいことが出来なかったので、強かったですね。2連敗ですからこの先は何も考えられない」と悔しさを滲ませた。

◆RISE◆
『RISE ELDORADO 2021』
2021年2月28日
神奈川・横浜アリーナ
▼スーパーファイト(-64kg/3分3R延長1R)
○原口健飛(判定 3-0)白鳥大珠●
※30-27、30-27、30-26

取材・文●どら増田

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