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格闘技・プロレス

新日本 飯伏幸太が内藤哲也を破り「2つのベルトを残したまま1本にする」とIWGP統一を改めて宣言!

どら増田

2021.02.28

飯伏が内藤からのインターコンチネンタル王座の挑戦を受け、大阪城ホールで戦った。(C)新日本プロレス

飯伏が内藤からのインターコンチネンタル王座の挑戦を受け、大阪城ホールで戦った。(C)新日本プロレス

 新日本プロレスは28日、ビッグマッチ『CASTLE ATTACK』を大阪城ホールで開催した。

 メインイベントではIWGPインターコンチネンタル王座を賭けて、チャンピオン飯伏幸太に内藤哲也が挑戦した。内藤にとっては1.4東京ドーム大会のリターンマッチになるが、飯伏が提唱するIWGPヘビーとインターコンチの2本のベルトの統一を阻止すべく、インターコンチ王座のみの挑戦となった。

 試合は内藤が序盤から徹底したヒザ攻めで飯伏の機動力を奪いに出る。だが、飯伏も気迫のこもった表情で対抗し、1.4ドーム大会をも超えるハイレベルな攻防を展開した。終盤、飯伏は内藤のデスティーノを切り抜けると、リバースのカミゴェをヒットする。続くカミゴェは、内藤が切り抜けて必死に正調式を防御するが、飯伏はあきらめずに執念のカミゴェを炸裂し、カウント3。インターコンチ防衛に成功している。

 試合後、リングに登場したのは前の試合でIWGPジュニアヘビー級王座を初戴冠したばかりのエル・デスペラードだ。デスペラードは飯伏とのジュニア時代の因縁を振り返りつつ、「初戴冠のご祝儀をいただきに参りました。せっかくなんで、この2つのベルトが欲しいなあ」とタイトル挑戦をアピール。これに飯伏も「俺はいつでもいいよといつも言ってる」と受諾する。3.4武道館『旗揚げ記念日』での両者の対決の機運が高まった。

 コメントブースで飯伏は「今日、僕が負けてたら、要はこの(インターコンチネンタルの)ベルトは消えてたわけで。僕は2つとも残したいから統一したいとずっと言ってきてるんで。そこは変わらない」と再びベルトに対する思いを発信する。そして挑戦を受けたデスペラードに対しては、「僕ずっとプロレス見てるんでわかるんですけど、すごい実力はつけてきてるし、今日もセミファイナル見てるし、すごかったですよね」と、その力を認めつつ「僕が言いたいのは、ジュニアとヘビーの差を見せます。それだけですよ」と試合に対しての意気込みを述べた。
 
 内藤は「東京ドームに続いて、またしてもチャンスをものにできなかったよ。ほんと、俺らしいな。自分でも笑ってしまうよ。俺らしいレスラー人生だよ。俺はどうしても、IWGPヘビー級王座っていう名前を残したかった。きっと統一されて、名前もすべて変わってしまうんでしょ? 負けてしまったから、もう言い訳はできない。でも、俺はIWGPヘビー級王座っていう名前を、残したかったぜ…」と失意の様子だった。

 そして飯伏の二冠に挑戦するデスペラードは「(これまでの試合を振り返り…)目も当てられなくてさ。ショッパかったぜ。でも俺は、自分は何が悪いのか、何をしていいのか、何ができるのかできないのか、それすらわかってなかった。でも、今の俺は違うんだ。なんか成人式みてえだな。ああ、まあいいや。ショッパかったっていわれて怒らない? 俺だってショッパかった。だけど、(※IWGPジュニアヘビー級のベルトを示しながら)目にもの見せてやる」と気合も十分だ。

 それぞれのストーリーに一つの区切りをつけた選手たちが、これからどういう道を歩むのか…旗揚げ公演も見逃せなさそうだ。

◆新日本プロレス◆
『CASTLE ATTACK』
2021年2月28日
大阪・大阪城ホール
観衆 3218人
▼IWGPインターコンチネンタル選手権試合(60分1本勝負)
<王者>○飯伏幸太(27分50秒 片エビ固め)内藤哲也●<挑戦者>
※カミゴェ
※飯伏が3度目の防衛に成功
▼IWGPジュニアヘビー級王座決定戦3WAYマッチ(60分1本勝負)
○エル・デスペラード(23分12秒 体固め)エル・ファンタズモ●
※ピンチェ・ロコ
※もう1人はBUSHI
※デスペラードが第89代王者となる

文●どら増田

【PHOTO】『Road to CASTLE ATTACK 』ベルトを賭けた28日大阪城決戦メインイベントの前哨戦は内藤哲也に軍配

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