格闘技・プロレス

「腹から肉が…」元王者ルイスJrが“衝撃減量”で復帰へ!「パーティー三昧」からの再起に名コーチも賛辞

THE DIGEST編集部

2021.03.03

ジョシュア戦の敗北以来、試合に臨んでこなかったルイスJrが、復帰に向けた調整スピードを上げているようだ。 (C) Getty Images

 雪辱に燃える男が動き出した。

 現地時間3月2日、前WBAスーパー&IBF&WBOヘビー王者のアンディ・ルイスJr(米国)の現況について、英スポーツ専門ラジオ『talkSPORT』は、「ぽっちゃり体型だった元王者が大きな変貌ぶりを見せている」と、驚きを持って報じている。

 ルイスJrが、その名を世界に轟かせたのは、2019年6月のアンソニー・ジョシュア(英国)とのWBAスーパー、IBF、WBOを懸けたヘビー級タイトルマッチだった。

 当時、不敗の絶対王者として君臨していたジョシュアを相手に、下馬評でも格下と見られていたルイスJrだったが、積極果敢なファイトで見事にTKO勝利。「世紀の番狂わせ」(米メディア『ESPN』)を起こして、3団体の新王者へとのし上がったのだ。

 瞬く間にトップランカーとなったルイスJrだったが、転落も早かった。19年12月にジョシュアとサウジアラビアでのリマッチに臨んだのだが、「この3か月間はパーティー三昧だった(本人談)」という不摂生の影響から身体はキレを失い、あっさりと王座を奪い返されたのである。

 調整不足を露呈し、世界的なバッシングを受けたルイスJr。その屈辱的な敗戦を受け、2020年はリングに立つことはなかった。
 
 しかし、ここにきて再起に向けた動きを活発化させている。『talkSPORT』によれば、ルイスJrは4階級王者であるサウル・アルバレスのトレーナーでもあるエディ・レイノソとの激しい練習に励み、20ポンド(約9キロ)の減量に成功したという。

 その熱心ぶりは、凄腕トレーナーとして名高いレイノソも驚くばかりだ。『talkSPORT』のインタビューに、こう答えている。

「彼は前よりも太っていないよ。ぽっちゃりとしていた腹から無駄な肉が削ぎ落され、腰が回るようになったから、リングでも動き回れるようになっている。本当に必死に練習をしているよ。この心身の変化は間違いなく彼自身の助けになるし、彼がもう一度チャンプになるのを保証するものになる」

 気になる今後の行方だが、米ボクシング専門メディア『BOXING SCENE』は、今年4月24日に、39歳のベテランボクサーであるクリス・アレオラとの試合が「ボクシング界から追い出された男の復帰戦になるだろう」と予想している。

 周囲も驚くほどの調整ぶりを見せているというルイスJr。予想される名手アレオラとの対戦でいかなる戦いを見せるのか。今後、必然的に期待されるであろう"宿敵"ジョシュアとの3度目の勝負が実現するかも含めて注目だ。

構成●THE DIGEST編集部
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