新日本プロレスは３月４日、東京・日本武道館で『旗揚げ記念日』を開催。同大会では春の最強決定トーナメント『ニュージャパンカップ2021』（NJC）も開幕し、１回戦２試合が行なわれた。

　セミファイナル『ニュージャパンカップ』１回戦は、内藤哲也とグレート-O-カーンが注目の初対決。２月28日の大阪城ホール大会タイトルマッチでそれぞれ敗れている両者にとって、この『NJC』は優勝すれば４月４日の東京・両国国技館大会でIWGP世界ヘビー級王座に挑戦できるとあり、内藤は序盤から相手を挑発しながら、インサイドワークを駆使して攻めていく。

　しかしオーカーンも徹底抗戦。内藤のトルネードDDTをこらえ、そのまま力尽くでマットに叩きつける。内藤が前シリーズで痛めた右ヒザに大ダメージを与えると、そこから負傷箇所を集中攻撃し、場外でイスを右ヒザに叩きつけるなどやり放題だ。

　内藤のデスティーノをしのいだオーカーンは、豪快なラリアットからヒザ十字固めで捕獲する。そのまま絞り上げ、内藤の動きが止まるとレフェリーが試合をストップ。オーカーンが内藤超えを果たすとともに２回戦進出を決めた。この前の試合では、ジェフ・コブが小島聡にNJC１回戦で勝利を収めており、ユナイテッドエンパイアは２連勝を飾ったことになる。
  　勝利したオーカーンは「弱～い！弱すぎる！」と吐き捨てると、「これじゃあ、ヤングライオンに勝ったのと変わらねえ じゃねえか、内藤！ああ～ん？まずか～る～い！ファミレスの支払いもろくにできねえ貧乏みてえだがよ、ヤングライオンなんだから、もっと恰幅をよくしろ、余のように！」と憎まれ口をたたいた。

　さらに「新日本侵略４か月か……いつになったらヤングライオン以外を殺戮できるんだろうなあ、 内藤坊や」と言うと一旦帰りかけ、思い出したように戻ってきて「そうそうそうそう、リベンジをしたかったら、ちゃ～んと！頭を！床に！擦りつけてからにしろよ」と内藤にダメ出し。一方の内藤はノーコメントで控室に戻ってしまっただけに明日以降の試合出場が心配だ。

◆新日本プロレス◆
『旗揚げ記念日』
2021年3月4日
東京・日本武道館
観衆　3026人
▼ 『ニュージャパンカップ2021』（時間無制限1本勝負）
●内藤哲也（20分20秒　レフェリーストップ）グレート-O-カーン○
※ヒザ十時固め

文●どら増田

【PHOTO】『旗揚げ記念日 』内藤哲也が負傷箇所を責められ無念のレフリーストップで敗戦