マラソン・駅伝

「頭をドーンと叩かれる感じ」大迫傑が鈴木健吾のマラソン日本新記録に衝撃! 報奨金問題にも言及「新しくできるなら…」

THE DIGEST編集部

2021.03.05

男子マラソンの“前記録保持者”となった大迫が現在の心境を明かした。(C)Getty Images

 国内マラソン大会で最古の歴史を誇る『びわ湖毎日マラソン』が2月28日、琵琶湖畔で行なわれ、鈴木健吾が2時間4分56秒の日本新記録を樹立。大迫傑の持つ2時間5分29秒を33秒も更新した。

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 この歴史的大記録について、前日本記録保持者となった大迫が自身のYouTubeチャンネルで想いを語った。現在ケニアで合宿中の大迫は、起床時に一報を聞いて「頭をドーンと叩かれるような感じ」と振り返り、衝撃を受けたという。自分の記録に固執してしまった部分と将来への不安とが同時に押し寄せるなか、「競技者として強くなろう」と考えるに至り、すぐさまモチベーションに転換したようだ。

 日本実業団陸上連合は、マラソン強化を目的に、2015年から2020年3月の間に日本新記録を更新した選手に対して報奨金1億円を与えるプロジェクトを実施した。カーボンプレートを搭載した革命的なシューズの誕生もあり、設楽悠太が1回、大迫が2回記録を更新。トータル3億円の支出でついに資金が底をつき、報奨金制度は終了した。
 
 この問題を「報奨金がマストかどうかは分からないけど、ああいうのがあったからこそ設楽も頑張ったし俺も頑張ったから、そういう流れって今回無くなっちゃったけど、また新しくできるなら作ってもいいと思う」と持論を展開した。

 プロランナーとして、これまで大学生を対象とした次世代育成のためのプロジェクト「Sugar Elite」を設立するなど、さまざまな取り組みを行なってきた大迫。世間から心無い声が届くこともあるようだが、「陸上界のために必要だと思うことをこれからやっていかなければいけない」と力を込めた。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】大迫傑が鈴木健吾が叩き出したマラソン日本新記録について語る!
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