“ブレイブ・ブラッサムズ（ラグビー日本代表の愛称）”が、悲願を成し遂げた。

　日曜日に横浜で行なわれたラグビーワールドカップのプールA最終節で、強豪スコットランドに挑んだ日本は28-21で勝利。見事な４連勝で史上初の８強進出を決めた。

　４年前の前回大会でスコットランドに敗れ、無念の１次リーグ敗退を喫していた日本は、相手に７点を先行されるも、17分に松島幸太朗がトライ。さらに直後のコンバージョンを田村優が成功させて同点に追いつく。

　20分に稲垣啓太がトライを決め、さらに田村のペナルティゴールを成功させて逆転に成功した日本は、その後もコンスタントに得点をかさね、追いすがるスコットランドの追い上げをかわして、28-21での逃げ切り勝ちに成功した。
  　因縁のスコットランドを打ち破り、初のベスト８進出を決めた日本へは、各国メディアも賛辞を贈っている。英公共放送『BBC』は、「なんて試合だ！」と驚きをもって報じた。

「ラグビーの歴史が作られた。ワールドカップのホスト国、日本が初めての準々決勝進出を決めたのだ。スコットランドはブレイブ・ブラッサムズのテンポ、正確性、驚異的なフィットネスに打ち負かされた。なんて夜だろう。日本は台風による破壊と悲劇によって悲しみに暮れる国民に信じられないほどの贈り物を届けた」

　また、英衛星放送『Sky Sports』も、速報内で、次のように日本代表のパフォーマンスを褒め称えた。

「日本が歴史に名を刻んだ。台風の影響を受けた人々の思いを背負った彼らは、あらゆる面で情熱的に攻撃し、最高の勝利を手にした。最後の10分間、日本はスコットランドに圧倒的に押し込まれたが、堅守を保ち続けた。彼らのテンポとフィジカルは驚くべきものがあった」

　見事に悲願の８強進出を成し遂げ、世界から賛辞を受けた日本。20日に行なわれる準々決勝の相手は、前回大会の初戦で”ブライトンの奇跡”を演じた南アフリカ。再び金星を挙げられるかに注目だ。

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構成●THE DIGEST編集部