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ゴルフ

13位の渋野日向子が試される修正力。青木コーチから“卒業”した今年初戦の「課題と収穫」は?

山西英希

2021.03.07

雨に見舞われた最終日を「73」で回った渋野。13位タイに終わった初戦では何を得たのか。(C)Getty Images

雨に見舞われた最終日を「73」で回った渋野。13位タイに終わった初戦では何を得たのか。(C)Getty Images

 国内女子ツアー再開第1戦『ダイキンオーキッドレディス』の最終日、6打差逆転を目指して12位タイからスタートした渋野日向子だが、3バーディ・4ボギーの「73」と逆にスコアを1つ落として通算5アンダー・13位タイに終わった。

【PHOTO】2021年初戦に挑んだ渋野日向子、2020年の厳選ショットを一挙にお届け!

 パットの距離感とアイアンショットでのボールコントロールが思うようにいかなかった3日目のゴルフを修正し、「自分のやれることに集中したい」と臨んだ最終日だったが、さすがに1日では調整し切れなかったようだ。この3日間、毎日緊張すると語っていたスタートホールでボギーを叩くと、そのままボギーが先行する展開が続き、自分のリズムに最後まで乗れなかった。

 とはいえ、現在の渋野はまだ調整段階のように見える。昨年末で青木翔コーチの下から卒業し、このオフは自分一人で調整したという。確かに石川遼からアドバイスを受けてはいるが、そこに師弟関係は存在しない。あくまでも渋野自身が判断し、正しいと思ったことを実践しているだけだ。果たして自分がやってきたことが正解かどうか、今大会で確かめることが大きな課題だった。
 
 ドライバーショットから振り返ると、3日目はフェアウェイを外したのがスタートホールだけと好調。フェアウェイキープ率も92.9%と高い数字をマークし、自己採点で90点をつけていた。

 本人の中では「このオフはバックスイングでクラブを上げたときに両手が右肩よりも高く上がらないスイングをイメージしていた」というが、トップをコンパクトにすることで、フェアウェイキープ率を高めることが目的だった。その意味では成功したといえるが、最終日に57.1%と数字を下げたあたり、まだまだ不安があるのだろう。

 同様のことはアイアンショットにも言えるようで、3日目のパーオン率は61.1%、最終日は55.6%と低い数字に終わり、これが決勝ラウンドでスコアを伸ばせなかった要因にもなった。3日目の自己採点は50点だったが、大会終了時に聞いたらもう少し下がったかもしれない。
 
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