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バレーボール

石川祐希のミラノがプレーオフ準々決勝で大金星!首位チームに土壇場から逆転勝利

THE DIGEST編集部

2021.03.11

セットカウント0-2から執念の逆転勝利!石川擁するミラノが2時間42分の死闘を制した。(C)Powervolley Milnano

セットカウント0-2から執念の逆転勝利!石川擁するミラノが2時間42分の死闘を制した。(C)Powervolley Milnano

 現地3月10日、イタリアの男子バレーボール・セリエA2020-21シーズンのプレーオフ準々決勝第1戦が行なわれ、日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノがシル・セーフティ・ペルージャと対戦。セットカウント3-2(18-25、21-25、27-25、33-31、19-17)の大逆転で1勝目を挙げて好スタートを切った。

 ミラノは、首位のペルージャを相手に石川ら先発陣が奮闘するも、第1、第2セットともに後半に突き放されて2セットダウンの窮地に立たされる。しかし、ここで終われないミラノは、持ち前の粘り強さとチーム力で今シーズン最高の戦いを見せる。

 迎えた第3セットは追いかける展開が続くなか、この日エースを決めている石川の好調なサービスが起点となり終盤に逆転。以降、追いすがるペルージャにリードを許すことなく4度目のセットポイントをものにしてセットカウントを1-2とする。
 
 続く第4セット、開始からミスが続いたミラノは石川をベンチに下げると、さらに相手の2連続エースなどで最大7点差までリードを許す。そこで、なんとセッターのルカルド・スベルトリ(イタリア)が、相手の主砲ウィルフレド・レオン(ポーランド)の攻撃を阻止するブロックやラリー中のアタックで流れを引き寄せる。コートに戻った石川も効果的なサーブなどで怒涛の追い上げに貢献してミラノがセットポイントを握るが、試合を決めたいペルージャも諦めない。27-28とされたところで石川がライトからクロスを叩き込み再びデュース。苦境を乗り越えたミラノが、ペルージャのセットポイントを2度切り抜けて試合を振り出しに戻した。

 突入した最終セットも大接戦に。ミラノは僅差でリードを保って迎えた中盤、ペルージャに追いつかれる。だが直後、石川がサーブで相手のミスを誘い、再びリード。コートチェンジの後も、石川はボールを巧妙にブロックに当ててつなぐなど、好守を見せる。チームの奮闘で再度優位に立ったミラノに対し、ペルージャはレオンにボールを集めて応戦し、4度のポイントを回避するが最後はミラノのブロックが決まり2時間42分の死闘に幕。欧州レベル最上位の大会であるチャンピオンズリーグでベスト4入りを果たしたばかりの強敵から驚愕の大逆転劇で先勝を挙げた。

 この試合で石川は、14得点(アタック12、エース2)を記録。ミラノは、ペルージャよりも多くの選手に得点が分散されており、チーム全員の力による大金星だったことを示している。

 連勝に期待が集まる第2戦は、日本時間15日午前3時からミラノの本拠地で行なわれる。

構成●THE DIGEST編集部

【写真】石川祐希は14得点!ペルージャから大金星を挙げた試合後の集合写真
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