［ラグビーＷ杯］日本28－21スコットランド／10月13日／横浜国際総合競技場

　スクラムハーフ（SH）の名手同士が、試合後に親交を深めたようだ。

　10月13日、ラグビーワールドカップのプールＡ最終戦で日本代表はスコットランドと対戦し、28－21で見事に勝利。グループ１位通過を決め、史上初の決勝トーナメント進出を果たした。その試合後だ。日本代表のSH流大がスコットランドのゲーム主将であるSHグレッグ・レイドローとユニホームを交換し、激励の言葉を贈られたことを自身のツイッターで明かした。

　台風一過の夜、まさに死闘と形容するに相応しい一戦だった。だた終了のホイッスルが鳴り響けばノーサイド。日本がスコットランドに花道を作って拍手で送り出すと、スコットランドもお返しのアクションを起こし、大観衆を感動の渦に巻き込んだ。そしてロッカールームでも、両チームの交流が図られたようだ。

　流は「試合後ロッカーでジャージを交換しました。『本当におめでとう、君達なら南アフリカに勝てる、頑張って』。紳士的で本当に尊敬できる選手だと思います。偉大な選手とプレーできたことよかったです」と綴り、手に入れたばかりの濃紺ジャージを掲載。本人は誰と交換したのかを明記していないが、ジャージの下部には「グレッグ・レイドロー　JAPAN×SCOTLAND　13/10/19　YOKOHAMA　キャプテン」と明記されている。

　この投稿をチェックしたフォロワーからは、

「JAPAN最高です。レイドローはやっぱり最高のプレイヤー」
「レイドローと交換ですかぁ凄い！」
「やっぱりラグビーのノーサイド精神は素晴らしいです」
「なんて素敵な選手と闘えたんでしょう。おめでとうございます！　とっても感動しました」

　などなど、続々と反響が寄せられている。 　レイドローは４年前の前回大会でも日本戦に出場し、20得点を挙げてエディージャパンの前に立ちはだかった。今大会の開幕時点で同代表史上２位となる通算673得点を挙げていた、言うなれば国民的英雄だ。

　プールＡ首位通過の日本は、プールＢで２位の南アフリカと準々決勝で対峙する。４年前は日本が下馬評を覆し、34対32で「スポーツ史上最大の番狂わせ」を演じたが、はたして今回はどうなるか。レイドローの言葉通り、ハイパフォーマンスで”再現”を狙いたい。

構成●THE DIGEST編集部

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