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格闘技・プロレス

「フェイク野郎!」反則蹴りで王座失墜のピョートル・ヤンがまさかの猛反論! 新王者に「あいつは演技をした」と憤慨【UFC】

THE DIGEST編集部

2021.03.13

反則既定のヒザ蹴りについて、ヤン(左)は「故意じゃなかった」と説明。試合から5日が経って、新王者スターリングを痛烈に批判した。(C)Getty Images

反則既定のヒザ蹴りについて、ヤン(左)は「故意じゃなかった」と説明。試合から5日が経って、新王者スターリングを痛烈に批判した。(C)Getty Images

 まさかの猛反論だ。現地時間3月12日、UFCバンダム級の戦士ピョートル・ヤン(ロシア)が、新王者となったアルジャメイン・スターリング(米国)に噛みついた。

 両者が遺恨を残すことになったのは、今月6日(現地時間)にラスベガスで行なわれた『UFC259』のバンタム級タイトルマッチだ。王座を保持していたヤンが4回にしゃがみ込んでいるスターリングの顔面へヒザ蹴りを打ち込む。しかし、この行為が禁止されている3点ポジション(両手両足の4点のうち、3点が地についている状態)でのヒザ蹴りとジャッジされ、痛恨の失格処分に……。ベルトを奪取されてしまったのだ。

 試合直後にヤンは「故意に攻撃を浴びせるつもりはなかった。大きな過ちを犯し、俺はその対価を払った」と猛省していたものの、ここに来て態度を一変させたのである。

 米放送局『ESPN』のアリエル・ヘルワニ記者の取材に応じたヤンは、「俺の蹴りを食らった直後、スターリングは回復しようとしている様子だった」と回想。怒りを露にこう言い放った。

「レフリーがドクターに『あのヒザ攻撃は反則だから失格にするか』と話したのを聞いて、アイツはあからさまに大袈裟に気分が悪い素振りを見せ、演技をしはじめたんだ。俺はアイツが試合を続けるのは可能だったと思っている。

 試合直後のインタビューでアイツは『なにが起きたのか分からない』と言っていたが、俺にはしっかりとした様子で話していたよ。意識がハッキリとしていたのは明白で、大したダメージも負っていなかったんだ」

【動画】波紋を広げる驚愕の膝蹴り…ヤンがスターリングに浴びせた反則行為はこちらでチェック
 あらためて「州によってルールも違うから注意を払っていたし、決して故意に蹴ったわけではない」と強調。そのうえでヤンは、前々からスターリングに“ペーパーチャンプ(実力のない名ばかりの王者)だ”と罵られていたことを引き合いに出し、痛烈に皮肉った。

「とやかく言い続けるつもりはない。けど、アイツが俺に対して散々言ってきたことを知っているか? ペーパーチャンプさ。今じゃどっちがそれにふさわしいかは明らかだよな。あんな勝ち方で、試合後に嬉しそうに写真を撮ったり、友だちとベルトを持ち歩いて祝ったりするのは、恥ずべき行為だと思うね。アイツは本物じゃない。フェイク野郎だ!」

 スターリングに対して終始、怒り心頭といった様子のヤンは、「いつだって再戦はやれる。もう一度やらない理由はないだろ」と早期再戦をUFCに要求している。はたして、後味の悪い決着を見た両雄のタイトルマッチは、晴れて再戦の運びとなるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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