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「ロシア勢にとって最大の脅威だ!」急浮上した紀平梨花を欧州メディアが軒並み絶賛!「世界を獲れる」

THE DIGEST編集部

2021.03.20

全日本選手権で2連覇を果たした紀平。意気揚々と世界選手権に臨む。(C)Getty Images

 現地3月24日、『世界フィギュアスケート選手権』がスウェーデンのストックホルムで開幕する。世界トップの座を懸けて、日本女子シングルは紀平梨花、坂本花織、宮原知子の3人がエントリーを果たした。

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 このトリオのなかで、海外メディアからの注目度が日増しに高まっているのが紀平だ。昨年12月の『全日本選手権』で4回転サルコーを成功させたことで、熱い視線を注がれているのだ。イタリア・メディア『OA Sport』は「スイスのステファン・ランビエルコーチの下で1年間過ごした日本のリカ・キヒラが、ロシア勢にとって最大の脅威となる」と断言した。

 華麗なトリプルアクセルを持ち味としてきた紀平が、新たな切り札としてレパートレーに加えた4回転。同メディアは「初めての4回転サルコーをミスなく跳び、基礎点で重要なエレメンツのトリプルアクセルと組み合わせた点が興味深い」と評する。

 さらに2019ー20シーズンを席巻したロシア3人娘の近況に触れ、絶対女王であったアリョーナ・コストルナヤは不調続きで今大会不在となり、アレクサンドラ・トゥルソワも武器である4回転ジャンプの安定感が低下したと指摘。そのうえで、「好調を維持する(アンナ・)シェルバコワが一番手だが、キヒラも十分トップを狙える位置にいる」と予測した。
 
 一方で、ロシア・メディア『RT』は自国から参加するシェルバコワ、トゥルソワ、エリザベータ・トゥクタミシェワの3選手が表彰台の有力候補であると強調する。そのうえで「この3人の牙城を崩せるのは日本のキヒラのみ。彼女も金メダル候補のひとりと認めざるをえない」と、実力を高く評価した。

 昨年大会は新型コロナウイルスの流行によって中止となり、2年ぶりの開催となる世界選手権。2019年覇者のアリーナ・ザギトワが競技活動を休止しているため、前回女王を欠いたなかでの開催となる。

 女子ショートプログラムは、日本時間24日午後6時から、同フリーは27日午前2時からスターとする。

構成●THE DIGEST編集部
 
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