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「上に行くのはツノダだろう」角田裕毅の才能にかつてのF1名オーナーも感嘆!「本当に良いドライバーになった」

THE DIGEST編集部

2021.03.22

ミナルディ氏は、角田のイモラでのテスト走行を見て「とても強い印象を受けた」という。(C)Getty Images

 今季、アルファタウリからF1デビューする角田裕毅。3月12日から3日間にわたって実施されたバーレーンでのプレシーズンテストでは、高い適応能力を示し、最終日には全体の2位となる好タイムを弾き出して、世界を驚かせた。

 3月28日からのシーズン開幕に向けて、十分なインパクトを放った20歳について、チームプリンシパルのフランツ・トストも「良い準備ができていると思う。全てが順調であり、彼は高いスピードでF1を学んでいる。高速コーナーに強く、ブレーキの使い方も上手い。タイヤの使い方など、まだ学ぶべき部分も多いが、現時点でも十分に熟練したドライバーだと言える」と高く評価している(『FORMULA RAPIDA.NET』より)。

 チーム代表は、今冬のルーキーの過ごし方について「(チーム本拠地である)イタリア・ファエンツァで1、2月を過ごし、ファクトリーでエンジニアと十分なコミュニケーションを取れたことも大きかった。彼はここまで行なわれた全てのテストにおいて、大きな進歩を遂げた」と、充実したものだったと語った。
 
 デビューイヤーながら、そのドライビングの才能とマシンのポテンシャルの高さから、早期のポイント獲得も可能と、チーム首脳陣からも期待されている角田。この見方はチーム内に限らず、世界中のメディアや識者の中でも、彼の初年度での躍進を予想する者は少なくない。

 1985年から2005年まで中堅F1チーム「ミナルディ」を率い、その間に多くの才能あるドライバーを見出してきたジャンカルロ・ミナルディもそのひとりで、F1の現場から退いてもなお、モータースポーツに深くかかわり続けているかつての名オーナーは今季、ミック・シューマッハー(ハース)とともに、この日本のルーキーに目を光らせるべきだと主張する(『F1MAXIMAAL.NL』より)。

「2人のうち、来るシーズンで上に行くのは、ツノダだろう。それは疑いの余地がない。車の性能がミックのものより優れているということもあるが、ツノダは純粋に優れたドライバーだ。私は、彼が2年落ちの車でイモラを走行するのを見たが、とても強い印象を受けた。本当にとても良いドライバーになったと思う」