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「タカナシは伝説だ!」アホネンの“偉業”に並んだ高梨沙羅を海外メディアが絶賛「強さはまさに歴史的」

THE DIGEST編集部

2021.03.22

通算108度目の表彰台に立ってアホネンの大偉業に並んだ高梨に、海外メディアからも賛辞が相次いでいる。 (C) Getty Images

 日本が世界に誇るジャンパーが"偉業"に並んだ。

 現地時間3月21日にロシアのニジニタギルで行なわれたスキージャンプの女子ワールドカップ(W杯)に出場した高梨沙羅は、合計230点で3位に入賞。キャリア通算108度目の表彰台は、男女を通じても、90年代に活躍した男子のヤンネ・アホネン(フィンランド)と並ぶ歴代最多の偉業だ。

 15歳から積み上げてきた108度の表彰台に「偉大なアホネン選手と記録が並べたということで嬉しい」と高梨からも笑みがこぼれた。W杯通算36勝(歴代4位)の偉人に並び、さらに新記録の達成にあと一歩と迫ったのだから当然だろう。

 ジャンパーとして歴史に名を刻み続ける高梨に海外メディアも驚嘆している。ポーランドの専門メディア『Skijumping』は、「タカナシはついにアホネンにも並んだ」と絶賛した。

「サラ・タカナシは25歳に満たないが、アホネンが樹立した記録に並んだ。アホネンは男女通じても最多となる108回の表彰台に立ったが、タカナシは今シーズン中にそれを塗り替える可能性を残している。彼女の強さはまさに歴史的だ」

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 また、ポーランドの有力ポータルサイト『Wirtualna Polska』は、「なんていうことだ!女子スキージャンプ界の伝説がアホネンの偉業に並んだ」と興奮気味に高梨の凄まじさを伝えた。

「まだ24歳のタカナシは間違いなくスキージャンプ史で永遠に名を残すことになる。彼女はアホネンが16年に渡って積み上げてきた108回の表彰台という男子ジャンプ界でも不滅の記録に、25歳にならないうちに並んでしまった。

 素晴らしい仕事ぶりを続けているサラ・タカナシは、まだ2試合も今シーズンの試合を残している。彼女の現在の調子とクオリティーを見ると、アホネンの記録が破られる日は近いと言えるだろう」

 残り2戦となった今シーズンの個人総合では、現在、首位のマリタ・クラマー(オーストリア)に5点差の2位と迫っている高梨。アホネンの大記録更新とともに4シーズンぶり5度目の総合女王に返り咲けるか注目される。

構成●THE DIGEST編集部