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フィギュア

SP3位発進のネイサン・チェン、まさかのジャンプ転倒で何が起きた?フリーでの“ルッツ”挑戦は…【フィギュア世界選手権】

THE DIGEST編集部

2021.03.27

SPを終えた後、悔しさを露わにしていたチェン。 (C)Getty Images

SPを終えた後、悔しさを露わにしていたチェン。 (C)Getty Images

 現地時間3月24日からスウェーデンのストックホルムで開催されているフィギュアスケート世界選手権。25日に行なわれた男子シングルのショートプログラム(SP)では、日本の羽生結弦が106・25点で首位発進、2位には鍵山優真が100・96点で続いた。
 
 そして、98・85点で3位につけたのが大会2連覇中である米国代表の21歳、ネイサン・チェンだ。

 最終グループの32番滑走で登場したチェンは、映画『デスペラード』の音楽にのせてパフォーマンス。しかし、冒頭の4回転ルッツでまさかの転倒すると、続くスピンでも軸がぶれるなど演技が乱れたが、その後のトリプルアクセルは決め切り、4回転フリップ+3回転トゥループはきれいに着氷した。

 米ニュース『NBC Sports』によれば、チェン本人は「踏み切ったとたんに失敗すると分かった」という。「後半で立て直せたのは良かったが、これ以上のミスを防ぐためには、自分のやっていることをよく考えて分析しなければならない」とフリーでの挽回に意欲を示している。
 
 チェンは、2021年の全米選手権のフリーで4回転ジャンプを5本組み込んだ構成で挑んだが、冒頭の4回転ルッツの着氷が乱れ、両手をついた。その時も持ち直してコンビネーションを含む4回転ジャンプを4本成功させ、大会5連覇を果たしている。

 米国プレス向けの会見で、チェンは「(4回転ルッツを外すという)選択肢はあるけれど、なんとなく、挑戦したいと考えている。ただ、フリーまでの練習でできなければ、外すかもしれない。当日の判断になると思う」と語ったようだ。

 また、同じ米国代表で全米選手権2位のヴィンセント・ジョウが33人中25位で終え、24位以上が進むフリーに進めなかった。「気持ちは分かる。僕はオリンピックのSPで大失敗をした。どんなに辛いかは分かる。でも、彼はこの試合から学ぶよ。絶対だ」と述べたという。

 27日に行なわれるフリーでは、チェンが22番滑走、鍵山が23番で続き、最終滑走で羽生が登場する。最終グループの演技は、世界のフィギュアファンが熱い視線を注ぐことになりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
 

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