春のスプリント王決定戦、高松宮記念(GⅠ、中京・芝1200m)が3月29日に行なわれ、単勝2番人気のダノンスマッシュ(牡6歳/栗東・安田隆行厩舎)が優勝。1番人気のレシステンシア(牝4歳/栗東・松下武士厩舎)が2着、3番人気のインディチャンプ(牡6歳/栗東・音無秀孝厩舎)が3着に入り、人気を集めた3頭が上位を独占した。
降り続く雨で馬場状態は徐々に悪化し、メインレースを迎える中京の芝コースは「重」発表。いかにも波乱が起きそうなムードに包まれていたが、結果は意外なほどに順当なものとなった。
ゲートが開くと桁外れのダッシュ力を活かしてモズスーパーフレア(牝6歳/栗東・音無秀孝厩舎)が先頭を奪い、セイウンコウセイ(牡8歳/美浦・上原博之厩舎)、ラウダシオン(牡4歳/栗東・斉藤崇史厩舎)がそれに続く。
レシステンシアは中団を進み、ダノンスマッシュとインディチャンプは馬群の後方から進出の機をうかがった。前半3ハロンの通過ラップは34秒1と、「重」の馬場状態を考慮すればやはり速い。
それでも自分でペースをつくったときのモズスーパーフレアは粘り強く、直線へ向いた時点ではまだ後続に3馬身ほどの差を付けていたが、そこへ後ろからじわじわと差を詰めていた有力馬が一気に脚を伸ばす。
そして、インに進路をとったインディチャンプがいったんは先頭に躍り出るが、馬場が荒れていない外へ持ち出したレシステンシアとダノンスマッシュが急襲。ゴール前は3頭の息詰まる競り合いとなったが、最後にひと伸びしたダノンスマッシュがレシステンシアをクビ差で降して優勝、インディチャンプは3着に粘った。
人気上位馬が1~3着を占めた最大の理由は、プレビューでも触れたが、3頭とも道悪をあまり苦にしないタイプだったことだろう。つまり、能力の評価どおりに決まった、ということだ。
あとはコース取りやスパートに入る微妙なタイミングの差が結果を分けた格好。馬場が荒れていたのを承知でインを突いて勝負をかけたインディチャンプは最後に脚が鈍り、外めを回った2頭の伸びがそれを凌駕した。
なかでも、レシステンシアをマークするかたちでレースを進め、ワンテンポ追い出しを遅らせてダノンスマッシュの最後の伸びを引き出した川田将雅騎手の巧みさが光った一戦でもあった。
降り続く雨で馬場状態は徐々に悪化し、メインレースを迎える中京の芝コースは「重」発表。いかにも波乱が起きそうなムードに包まれていたが、結果は意外なほどに順当なものとなった。
ゲートが開くと桁外れのダッシュ力を活かしてモズスーパーフレア(牝6歳/栗東・音無秀孝厩舎)が先頭を奪い、セイウンコウセイ(牡8歳/美浦・上原博之厩舎)、ラウダシオン(牡4歳/栗東・斉藤崇史厩舎)がそれに続く。
レシステンシアは中団を進み、ダノンスマッシュとインディチャンプは馬群の後方から進出の機をうかがった。前半3ハロンの通過ラップは34秒1と、「重」の馬場状態を考慮すればやはり速い。
それでも自分でペースをつくったときのモズスーパーフレアは粘り強く、直線へ向いた時点ではまだ後続に3馬身ほどの差を付けていたが、そこへ後ろからじわじわと差を詰めていた有力馬が一気に脚を伸ばす。
そして、インに進路をとったインディチャンプがいったんは先頭に躍り出るが、馬場が荒れていない外へ持ち出したレシステンシアとダノンスマッシュが急襲。ゴール前は3頭の息詰まる競り合いとなったが、最後にひと伸びしたダノンスマッシュがレシステンシアをクビ差で降して優勝、インディチャンプは3着に粘った。
人気上位馬が1~3着を占めた最大の理由は、プレビューでも触れたが、3頭とも道悪をあまり苦にしないタイプだったことだろう。つまり、能力の評価どおりに決まった、ということだ。
あとはコース取りやスパートに入る微妙なタイミングの差が結果を分けた格好。馬場が荒れていたのを承知でインを突いて勝負をかけたインディチャンプは最後に脚が鈍り、外めを回った2頭の伸びがそれを凌駕した。
なかでも、レシステンシアをマークするかたちでレースを進め、ワンテンポ追い出しを遅らせてダノンスマッシュの最後の伸びを引き出した川田将雅騎手の巧みさが光った一戦でもあった。