専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
バレーボール

石川祐希、序盤は温存もチームの窮地で存在感発揮!ミラノは難敵とのフルセット攻防を制す

THE DIGEST編集部

2021.03.29

チームの勝利に貢献した石川。その調子の良さは表情にも表れている。 (C) Getty Images

チームの勝利に貢献した石川。その調子の良さは表情にも表れている。 (C) Getty Images

 現地時間3月28日、イタリア男子バレーボール最高峰、セリエAのプレーオフ5位決定戦のラウンドロビン第1戦が行なわれ、ホームでキオエネ・パドヴァと対戦したパワーバレー・ミラノは、セットカウント3-2(16-25、25-20、22-25、25-17、15-9)で勝利した。

 4日前にCVEチャレンジカップでクラブ史上初となるタイトル獲得を果たしたばかりのミラノは、準決勝進出をかけて22日間で7試合を消化するハードスケジュールを見据え、主力の石川祐希とヤン・コザメルニック(スロベニア)をベンチに置いて試合をスタートさせた。

 ところが、ミラノは主軸を欠いた影響からペースを掴めない。6点のビハインドを負ったところで石川をコートに送り出すが、反撃の糸口を見出せずに第1セットを失ってしまう。

 途中出場したステファン・マー(カナダ)の活躍などで第2セット奪取したミラノだったが、第3セットは中盤からコートに立った石川が切れのあるバックアタックを打ち込むなど奮闘するも、若手選手を中心に布陣を組んだパドヴァの攻勢に屈してセットカウントで窮地に立たされた。

【PHOTO】しなやかに舞う! 日本男子バレーが誇る”エース”石川祐希の厳選メモリアルフォトを一挙公開!

 後がなくなり、石川ら主要メンバーをコートに揃えたミラノは第4セットに格の違いを見せつける。6連続得点に続き、石川がブロックに素早く対応した攻撃などで次々と加点。大きくリードを広げ、試合を振り出しに戻すことに成功した。

 そして迎えた最終セットで、石川がレフトからの豪快なクロスと2連続エースで大いに存在感を発揮すると、これで勢いに乗ったミラノがパドヴァを突き放して逆転で初戦を飾った。

 スタートこそベンチを温めた石川だったが、10得点(アタック6、ブロック2、エース2)を記録。最終セットの重要な場面で勝利を引き寄せる圧巻のパフォーマンスで、改めて存在の大きさを見せつけた。

 なお、ミラノは次戦、日本時間4月1日午前3時30分から行なわれる第2戦で、レギュラーシーズン最下位のトップバレー・チステルナをホームで迎え撃つ。

構成●THE DIGEST編集部

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号