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「サラは史上最高!」総合優勝のスロベニアのエースが語った高梨沙羅の“凄み”「110回も表彰台に上がるなんて…」

THE DIGEST編集部

2021.03.29

強風の影響もあって最終戦は結果を残せなかったものの、高梨に対する周囲の評価は揺らがない。 (C) Getty Images

強風の影響もあって最終戦は結果を残せなかったものの、高梨に対する周囲の評価は揺らがない。 (C) Getty Images

 惜しくも4シーズンぶり5度目の栄冠を掴むには至らなかった。それでも高梨沙羅への評価は揺らがない。

 現地時間3月28日にロシアのチャイコフスキーで行なわれたノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子個人の最終戦で、日本の高梨沙羅は1本目に126メートルの7位と出遅れると、強風による途中切り上げというアクシデントに見舞われ、個人総合2位でシーズンを終えた。

 男女歴代最多となる5度目の総合優勝(年間王者)を目指した高梨に代わって、女王の座についたのは、ニカ・グリズナーだ。今回の大会こそ3位に終わったものの、総合ポイントを「871」として高梨を上回ったフィンランドのエースは、自身初の栄冠を勝ち得た。

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 年間3位となったオーストリアのマリタ・クラマーも含めた熾烈な戦いを制したグリズナーは、フランス・メディア『Euro Sport』のインタビューで、今シーズンの優勝争いについて「本当に厳しい1シーズンだった」と発言。そして、90年代の男子ジャンプ界のスターであるヤンネ・アホネンの保持していた歴代最多となる表彰台回数(108)を塗り替えた日本のエースに対する想いを口にした。

「今の気持ちは本当に言葉にできない。それぐらいに信じられないという感じがしている。私は夢を実現したわ。サラは今日も含めたら110回も表彰台に上がってる。それは信じられないほどに素晴らしい記録よ。間違いなく史上最高の選手ね。彼女とクラマーがいなければ、私はこうして勝つこともできなかった」

 惜しくも4年ぶりの総合優勝は成し遂げられなかったが、グリズナーが手放しで「史上最高」と称えたように、高梨の実力がいまだ健在なのは間違いない。本人が「自分でも思っていた以上に結果がついてきてくれた」と語った今シーズンのパフォーマンスを見る限り、来年の北京五輪でのメダル奪取に対する期待は膨らむばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部

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