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格闘技・プロレス

「あいつをミンチにしてやるから…」4.29GAEAISMでDASHチサコと響の“ハードコアマッチ”が実現へ!【マーベラス】

どら増田

2021.04.09

リング外で響と挑発合戦を演じたチサコ。この両者の熾烈な争いは今後も注目だ。

リング外で響と挑発合戦を演じたチサコ。この両者の熾烈な争いは今後も注目だ。

「一度でいいからシングルしてみたらどうですかね?」

 “マーベラスの問題児”である響のSNSでの発信がキッカケとなり、マーベラス本隊とは一線を画している彼女が、センダイガールズ(仙女)のDASHチサコ戦実現に向けて、仙女道場まで押しかける実力行使に出た。

「あなたとシングルしたいからここまではるばる来たんです」と頭を下げた響だが、チサコは首を縦に振らない。ならばと、響は驚きの3分間土下座。これに根負けしたチサコは「やってやるよ!」と対戦を受諾。大会前日にカードが発表されるという最近では見られない異例の展開となったのだ。

 マーベラス4.8東京・新木場1stRING大会のセミファイナルにラインナップされたこの試合は、まず響が拡声器を手に花道ではなく、ステージ横の扉から入場。続いてチサコは椅子を手に花道から入場。両者ともに完全なハードコアの様相だ。

 響が猛ラッシュを仕掛ける形でゴングが鳴る。しかし、倍返しとばかりに相手をボコボコにしたチサコは躊躇なく激しい攻撃を浴びせる。

 悲鳴をあげながら防戦一方となった響だが、一瞬の隙を突いて脇腹に膝蹴りを決めるとコーナーでパンチを連打。さらに花道からダッシュして猛撃を試みるもチサコに椅子で迎撃されてしまう。

 響をリングに戻したチサコはトップロープからミサイルキックを炸裂。響もスピアからのラリアットで反撃に出るが、しかしこれもチサコにジャーマンで切り返されてしまう。
 
 ここから一転して一進一退の攻防戦となる。そして、響がチサコを椅子に座らせてテーピングでぐるぐる巻きに。だが、チサコも椅子ごと振り回り、相手のリングインを阻止。結果、無情にも両者リングアウトとなった。

 試合後、拡声器を手にした響は笑いながら「痛い!でも嬉しい!あー!なんでだ!? 痛いのに。クソ痛ぇよ!今回、勝てませんでしたね? 自分も負けませんでした。だからだぁ!だから嬉しいんだ!だからかぁ!ハハハ!」とチサコを挑発。

 一方のチサコは、「こんなんじゃお客さんも納得しないよね? 4.29GAEAISM(東京・大田区総合体育館)で私とやりたいんでしょ?私の条件はハードコア!」と条件を突きつけると、口笛を吹きながら帰ろうとする響は返事を迫られると、「ハードコアかぁ。土下座しろ!」と再び挑発。最後はJR新木場駅方面に向かって猛ダッシュで逃げていった。

 その後、リングに戻ったチサコは、「逃げ足だけは速いんだな。今度はいい加減、私の希望、聞いてもらってもいいんじゃないの?あいつを潰すためにハードコアやりたいと思います」と改めて逆指名した。

「言ったからにはあいつをミンチにしてやるから。マーベラスに戻しませんよ? 私はKAORUさんからハードコア教えてもらってるので。ハードコアを汚すつもりはない。3分ぐらいでやっつけちゃうんで、長与(千種)さん、彩羽(匠)、決めてください」

 さらにバックステージでもチサコは、「覚悟と誇りを持ってハードコアをやる!」と響を、GAEA時代にライオネス飛鳥氏らとハードコアの名勝負を繰り広げたKAORU直伝のハードコアマッチで制裁することを誓った。

 4月29日に開催される『GAEAISM』のリングで、チサコと響は、令和のハードコア名勝負を繰り広げるのか? それとも凄惨な試合になるのか? まだ完全な手の内を見せていない響の潜在能力が開花したら、全ての試合を飲み込む可能性を秘めた一戦になるだろう。

◆マーベラス◆
『新木場大会』
▼Road to GAEAISM(15分1本勝負)
▲響(13分30秒 両者リングアウト)DASHチサコ▲

取材・文●どら増田
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